30歳でもロリータ服を堂々と 「永遠のアリス」応援誌の純真

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   モノトーンのジャケットやスカート、パンツに身を包み、自己主張を抑え気味にして通勤電車に揺られる毎日。本当はパステルカラーやピンク色の服を着たいけど、もう歳も歳だし......。

   年齢相応主義の日本で、あるとき、好きなファッションにさよならを告げてはいまいか。そういうあなたを「だいじょうぶ」とやさしく勇気づけるムックが登場した。宝島社の「ETERNITA(エテルニタ)」。2016年10月6日に発売された。

  • 表紙はお姫様のような神田沙也加さん
    表紙はお姫様のような神田沙也加さん

「あぁ、やっぱり好きなんだ」

   イタリア語で「永遠の」という意味の「エテルニタ」をタイトルに据えた、「大人乙女のためのスウィート&ロリータマガジン」。ロリータ服、ゴシック服を好む女性読者を「アリス」と呼び、大人になった彼女たちのためにファッション、髪型、メークを提案する。

   表紙を飾るのはこの10月、30歳になったばかりの神田沙也加さんで、ほかのページにも中村里砂さん(27)、深澤翠さん(31)ら、「アラサー」モデル陣が登場している。深澤さんは、

「『私は私、好きと思える服だけ身に纏うの』と心から思えた年齢は過ぎ去り、肌質も似合う色もフィットするデザインも変わりました。プライベートで可愛らしいお洋服を身につけることを、少し躊躇うようになっていました」

と、自身も年齢を重ねるにつれて好きなものを我慢していたと告白。

   しかし、モデルの仕事で、レースが重なったドレスやパニエでふくらんだスカートを身に着けると「...あぁ、やっぱり好きなんだなぁ」と実感し、

「本当に好きな自分でいられる機会を失うのは、人生から甘いものを抜いてしまうようなもの。鏡とよく相談しながら、時々、甘いものをつまもうと思います」

と、「オトナアリス」宣言をしている。

「年齢フリー」に冷笑的な見方も

   年齢を理由に可愛らしいファッションを遠ざけたり、卒業してしまったりという人は少なくないようだ。ツイッターでは、「エテルニタ」について

「大人ロリィタのファッションマガジン待ってた...!」
「私には自分が通ってきた10年間を思い出すようでした。大人アリス向けになってるけど、逆に10代20代の乙女に読んでほしいな。色々吸収して独自のお洒落を楽しむ女性が増えたら良いなぁって思いました」
「最後の方のページにある翠ちゃんからのメッセージ。これからどんなお洋服着ればいいの、どうしようって思ってるロリィタさんに読んでほしい。今、読んで泣きそうになってしまった。私だけじゃない、あんなに可愛くてみんなの憧れの翠ちゃんも同じように思っていたんだなって」

など、「こんなのが欲しかった」「うれしい」といった告白が。

「エテルニタを拝見して、もうちょっとだけ遊び心で楽しんでもいいかなぁと思ったので、今日はロイスクレヨンさんのおとぎ話柄SK(編注:スカート)にシェグリットさんのコルセットでクラシカルな装いを楽しむことにしました」

と、早速の実践報告も寄せられている。

   さてさて、一方には「歳考えろよ...」的シニカルな見方もやはりチラホラ。

「アラサー......ロリータ......?」
「アラサーにもなってロリータ服とか着てるのも推奨してる雑誌もアイタタタタタタタでしょ」
「痛さは若者の特権だから...」

   「年齢を問わず好きなファッションを楽しむ」ことに依然、社会の抵抗感はあるようだが、「エテルニタ」の登場は、「好きな服を着たい」大人たちへの力強いエールになっていることは間違いなさそうだ。定価1404円(税込)。(MM)

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