節約のために自炊を始めたのに、器具や調味料を揃え、そのつど食材を買い求めると、あれ? 意外とお金がかかるな......これ、自炊初心者の「あるある」と言えるのではないか。ネット上には、そんなビギナーからのヘルプが寄せられ、世話好きの先輩たちがこぞってアドバイスしている。ホワイトシチューに挑戦したがQ&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に、「自炊したのに思ったより節約にならない」という相談が投稿されている(2016年11月12日)。投稿者は一人暮らしの学生。苦しい家計の助けにとホワイトシチューを3食分作ったが、あまり節約になっていないことに気付いた。材料費の内訳は、鳥もも肉400g 552円人参(小)×2 149円ジャガイモ(小)×5 89円タマネギ1/2個 25円シチューのルウ×4皿分 84円牛乳300ml 約54円6枚入り食パン(一食あたり2枚) 160円サラダ油、塩、胡椒0円(家にあった)で、一食あたり約410円にもなったとのこと。「自炊すれば、もっと安く一食300円代とかで済むのかと思っていたのでガッカリです。材料余らせてないのに...。500円でもっと腹持ちのいい、松乃家の豚カツ定食を食べられると思うと、あまり節約になっていません。ホワイトシチューってそもそもコスパが悪かったのでしょうか?」と、投稿者は思わぬ苦戦に戸惑いを隠せない様子だ。レシピ通りに作らなきゃいい回答者からは、「一つ一つの材料が高すぎ」と細かい指摘が続出。「割高な人参の量は減らしタマネギを増やすべき」「レシピ通りにせず安くて残ったら冷凍できるさつまいもやきのこを選んだらよい」「牛乳は入れなくていい」「肉は鶏胸肉やささみ、ウインナー、ベーコンなどその日安いものに変更すべし」など、具体的なダメ出しが相次いだ。今回はレシピに忠実に作ったのが敗因となったようだ。「腹持ち」については、「シチューに少し味噌や醤油入れたらいいですよ」「パンではなくご飯と組み合わせれば、コスパ&腹持ちも、違ってくると思います。シチューかけご飯試してください」といった対策が伝授された。部屋探しサイト「ietty」が運営するウェブマガジン「イエマミレ」では、自炊初心者に向けてさまざまなノウハウが紹介されている(14年12月25日)。そこでは「自炊で節約するためのポイント」として、「食材は使い切る」「にんじんの皮をきんぴらにするなど、余った食材や野菜の皮で副菜を作り、無駄をなくす」「肉、魚などの比較的高値な食材は特売時にまとめ買いし、冷凍庫などでストックする」「ガス代や水道代の節約のためにも、作り置きで料理する回数自体を減らす」の4つが挙げられている。(MM)
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