2024年 4月 25日 (木)

今年の新語大賞に「ほぼほぼ」 「頭悪そう」と取る向きもあり

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   「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語 2016』」が発表された(16年12月5日)。大賞は「ほぼほぼ」。ほか「エモい」「ゲスい」「エゴサ」「パリピ」などが選ばれた。

   「ほぼほぼ」は、ビジネスシーンで耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。自分でも積極的に使っているという人から、よく耳にするけど何だか好きになれないという人まで、様々な印象が抱かれている言葉のようだ。

  • 納得の大賞
    納得の大賞
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話者自身の期待がこもるぶん

   三省堂が定義する「ほぼほぼ」の意味は以下の3種類だ。

   「【《略略》・《粗粗》】(副)問題となる事柄に関して、完璧だというわけにはいかないが、こまかい点を除けば、その人なりに全体にわたって妥当だと判断される様子。〔『ほぼ』の口頭語的な強調表現〕『工事は―予定どおりに進んでいる/不正融資のからくりが―明るみに出された』」(『新明解国語辞典』風)
 「(副)(俗)『ほぼ』をくり返して、気持ちを強めた言い方。『定員が―埋(ウ)まった』〔二十世紀末から例が目立ち、二〇一〇年代に広まった〕」(『三省堂国語辞典』風)
 「〈副〉自分の見るところでは、かなり確実に、また、その程度までかなり近く。『締切までには―間に合うと思います・―八割がた完成です』[副詞『ほぼ』を繰り返したもの。『ほぼ』よりも話者自身の観点や期待がこもるぶん、話しているほうでは度合いを高めているつもりでも、受けとるほうからは不安に思われる場合もある]」(『三省堂現代新国語辞典』風)

   選評では、16年4月にテレビ東京で「ほぼほぼ」という深夜バラエティー番組が始まり、8月には「『ほぼほぼ』『いまいま』?!」(野口恵子氏著・光文社新書)という本が出版された。「朝日新聞」6月30日付朝刊には「新語?『ほぼほぼ』気になりますか」という記事が掲載されたことを例に挙げ、選考委員の間で「今年よく耳にした」という意見が多く、高い評点を集めたとしている。

新語と感じないという人も

   「今年の新語」が発表されてから、ネット上では「ほぼほぼ」に対する印象が続々と書き込まれた。

   ビジネスパーソンからは、

「あ、職場でめっちゃ使ってる」
 「『関係部署とのすり合わせもほぼほぼ終わりました』という感じ」

など、自分も実際に使っているという声や、

「新語は ほぼほぼ か~納得。会社の営業が口にしない日は無いってくらい言ってる」
 「そういや上司にほぼほぼをよく使う人がいるなw」

など、よく聞くという声が相次ぎ、「大賞も納得」と考える人が多いようだ。

   一方、

「ほぼほぼって新語なん?職場のおっさん~おじいさんが使ってる昔からの言葉って印象」
 「ほぼほぼって言葉会社のかなり偉い人から直属の上司まで当たり前のようにずっと使ってるもんで40~60代ぐらいの人には普通に浸透してる言葉なのかと思ってたので新語感が無い」

と、新語とは感じないという人も。

「新語大賞の『ほぼほぼ』、聞かないこともないかなと思っていたけど、今目の前で会社の子が言ったのでちょっとびくっとした。どうもあまり好きなタイプの言葉ではないみたい...」
 「『ほぼほぼ』は会社内で時々聞くが、変な言い回しだと思っていて、社外では全く聞かない」
 「前の会社で管理職の方が会議でよく使ってて『頭悪そう。。。』っていつも思った」

など、「嫌いな言葉だ」という感想も多くみられた。(MM)

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