「愛は年収」に違和感あり! お金抜きで見える相手の姿は

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   最近、「好きな彼の貯金額を、こっそり知る方法」とか「結婚相手に期待する貯蓄額、女性のホンネ!」などの記事を立て続けに目にした。クリスマス前で、それこそ現金な、恋愛からの結婚を意識する人が多いのかもしれないが、私はこの手の記事が大キライである。恋愛と結婚、そしてお金を結びつけているところが気に食わないのだ。

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    お金があれば、リッチな結婚だって買える

恋愛―結婚―お金に関連付け

   なぜ「好きな彼の貯蓄額をこっそり知る」うんぬんの記事が気に食わないか。

   昔と違って、今は「恋愛結婚」をする人がほとんどだから、結婚に愛が必要なのは言うまでもないだろう。ある程度のお金が必要なのも、分かる。しかし、それゆえ私たちは容易に「恋愛―結婚―お金」の3つを関連付けてしまう。特に女性の意識において強く結びついているそれは、「できればお金持ちと恋愛して結婚したい」という欲望となって現れる。恋愛結婚が主流の今、「愛は年収」。そこに私は、強烈な違和感をおぼえるのである。

   「愛は年収」のコピーが話題になったドラマは、もうずいぶん前の2000年に放送された「やまとなでしこ」だ。松嶋菜々子演じる主人公は、愛する人と結婚したいと思っており、愛する人は年収が高くなければならない。こういう意識が多くの女性にあるから、あのドラマはヒットしたのだろう。でも本当に「愛は年収」だろうか(ドラマでは「そんなことないよ」というオチで、しっかりちゃっかり視聴者を安心させてくれたが)。

結婚生活は、お金で買える

   結婚にはお金が必要である。離婚した私が言うのもなんだが、ある程度のお金がないと「互いを扶養」する義務は果たせない。2人の快適な共同生活を維持する費用はそれなりにかかるし、それが維持できなくなれば、愛が薄れていくこともある。愛情は冷めても、お金があるから結婚生活を続けることができている夫婦はたくさんいる。ある程度の快適な結婚生活は、お金で買えるのだ。

   少なくとも、結婚と関連した「愛」はお金で買えると私は思う。「結婚したって仮面夫婦で、不倫している人はいっぱいいるぞ」と言われるかもしれないが、仮面夫婦を維持する歪んだ愛(そんなの、ただの見栄や世間体を気にする心かもしれないが)すら、結婚生活の「維持費」に入っているではないか。

   となると、結婚制度から降りてしまった私のような人間にとって、愛とお金は完全に切り離せるのである。少なくとも意中の男性の「貯金額」を知る必要など全くないし、彼に期待する貯金額はおいくら万円、みたいな記事を血眼で読む必要もない。この状態は、かなりラクだ。もちろん私は女だから、多くの男性と違って「デートは奢らないと」「彼女ができたら色々プレゼントしないと」などの恋愛ルールじみたものを気にしなくていいだけかもしれない。

   ただ、私は奢られなくても一向に構わないし、物欲がないからプレゼントもいらないタチなので、相手にお金を一切期待しない。そういう恋愛は、お金以外の部分で相手を見定めることになるから、かえって新鮮さが増すのである。なんつって。皆さんはどう思われるだろうか。(北条かや)

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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