2019年 6月 19日 (水)

その8「コンビニの年齢確認」 【こんなものいらない!?】

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   コンビニで酒類を買おうとするたびにうんざりさせられる。すべてのコンビニがそうではないのだが、業界1位のセブン‐イレブンなどでは「20歳以上ですか」という画面が目の前に突き付けられて、「はい」のところに指先を当てなければならない。僕は76歳である。どこから見れば20歳未満に見えるのか。そんなおかしさが指摘されて久しいが、いっこうになくならない。

  • セブン‐イレブン店頭の年齢確認画面
    セブン‐イレブン店頭の年齢確認画面

「ジジイ、ふざけるな」―そう夢想したり

   ふざけるのはいい加減にしてくれ。以前はよく店員に食って掛かったものである。でも、店員たちは上から言われ、面倒くさがりながらやっているのだろう。かわいそうでもある。

   僕もけんかには疲れた。最近は文句を言ったりはしない。その代わり、店員から指示されたら、「えっ、どうすればいいの?」なぞと初体験ぶって困った振りをする。すると、店員は「ここに指を当てるんですよ」と、少しイラついたりする。ご苦労様だね。

   「20歳以上ですか」を突き付けられた時、「実は僕、未成年なんだけど、お酒が飲みたいの。どうすればいい?」と、店員に尋ねてみたい誘惑にも駆られる。短気な店員なら「このくそジジイ、ふざけるな」と怒鳴りだし、けんかになるかもしれない。じゃあ、110番、警察を呼ぼうじゃないか。そんな場面も楽しいかも......虫の居所の悪い時には、そう夢想したりもする。

   スーパーだと(僕が通っているところでは)レジに酒類を差し出すと、「成人識別商品です」という音声が小さく流れ、店員が裏で何やら操作している。「20歳以上ですか」という画面は僕の前には出てこない。推測するところ、店員が自分で「はい」を押しているのだろう。伝票を見ると、「年齢確認済み」と書いてある。おいおい、僕は一度も年齢を確認されていないぞ、いい加減なことを書くな。今度はそう、けんかを吹っ掛けたくもなってくる。

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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