家電のパナソニック、ペット市場に参入 犬用消臭剤「ニオフ」発売

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   家電大手のパナソニックが、ペット市場に参入した。犬の便臭や尿臭、ペット臭などを分子レベルで分解するプロユース消臭剤「nioff(ニオフ) FOR DOG TOILET」を、2017年3月1日に発売する。100%子会社のパナソニックエコソリューションズ化研が開発した。

   近年、ペットのおでかけ機会の増加などから、臭いに配慮するニーズが高まり、犬のトイレまわりやファブリックなどに使える消臭剤を新たに開発した。消臭剤は香料を配合していないため嗅覚の鋭い犬にも使用でき、舐めてしまっても害がないように人と犬にやさしい成分でできている。

  • パナソニックが、犬のトイレまわり向け消臭剤「nioff FOR DOG TOILET」を発売
    パナソニックが、犬のトイレまわり向け消臭剤「nioff FOR DOG TOILET」を発売
  • パナソニックが、犬のトイレまわり向け消臭剤「nioff FOR DOG TOILET」を発売

医療・介護用製品の技術を応用

   同社は20年以上にわたり消臭事業に注力しており、2016年7月には医療・介護施設向けのプロユース消臭剤「nioff」を発売した。医療・介護市場は消臭力・安全性の要求レベルが高いことから、特定臭気における施設などのプロユース市場は大手の参入が少なく、市場開拓が不十分。同様のことはペット市場にもいえるという。

   同社によると、ペット用消臭剤の国内市場は年間約18億円。ペットのおでかけ機会の増加や高齢化により、今後も市場は拡大傾向にあると考えられている。

   新製品は、医療・介護用「nioff」の「リコンビネーション消臭」技術をベースに、食品添加物などにも使われる「無機塩」を新たに配合することで、ペット臭の主要因である「ノネナール」を分子レベルで分解。10分で便臭95%、尿臭76%、ペット臭は30分で76%の消臭効果があり、ニオイ分子を分解するため消した臭いは戻らないという。

   パナソニックエコソリューションズ化研の宣伝広報部は、J‐CASTニュースの取材に、

「2017年度は2000万円を売り上げ目標としています。法人のお客様7割、個人のお客様3割を想定しています」

と語った。

   また、犬用のものを猫にも使用できるか聞いたところ、「ニオイ成分が異なるため、猫に効くかは実証できていない」とのことだった。商品化は未定という。

   「nioff FOR DOG TOILET」は、パナソニックのショッピングサイト「Panasonic Store」などで販売する。

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