有給休暇は理由を問わず取得できる労働者に与えられた権利。会社側に時季変更権という例外はあるが、雇用者は申請されたら拒否できないのが原則だ。日本人は世界的に見ても有休取得率が低いが、昨今ブラック労働が広く問題視され始めたこともあり、「ちゃんと有休は取ろう」という気運が高まっている。そんななか、「モンスター新人」の出現に賛否が巻き起こっている。「スーツなのに腰パンで出勤」公表されたのは、有給取得の理由を非難するようなアンケート調査。ビジネスパーソン向けメディア「typeメンバーズパーク」が、2017年1月4日~31日にかけて、サイト会員へのWebアンケートで実施した(3月6日公表)。「出没注意!?モンスター新人について」というアンケートで、「新入社員と価値観や世代の違いを感じたことはありますか?」と質問したところ、67.9%が「はい」と回答した。具体例として、「取引先に訪問後、外に出て一言『マジ面倒くさい』と。ビックリしました」(40代/女性)「スーツなのに腰パンで出勤」(50代/女性)といったモンスター新人が挙げられるなか、「『ゲームの発売日だから』と新入社員が有給休暇を取得していた」(20代/女性)という報告が寄せられていた。やっぱり「ちょっとね...」と思う人もこの調査結果が報じられると、ツイッターで話題に。「ゲームの発売日に有休」が「モンスター社員」だという回答に引っかかった人が多いようで、「『ゲームの発売日だから』と新入社員が有給休暇を取得していた。これは別にいいよ・・・仕事に影響ないなら好きにすればいいじゃん」「なんでお前に有給の使い道を決められなきゃいけないんだよって思うわ。有給はあるんならどう使ってもいいだろ」「有休は理由に関係なく取得できるものなのだから、遠慮なく有休取得した若手社員は立派、この行動で他の社員も有休取得がしやすくなればいいなと思う」「むしろ遊ぶ以外の理由で有給をなにに使うんです?」など、「有休は理由を問わず認められる」という原則をもとに、「別にいいじゃん」という声が多数上がっている。その一方で、「もし許可を出さなければならない立場になったら、有休取るのに理由は聞かないつもりだけど、ゲームの発売日だからって理由だったらちょっとね・・・」と、やはり「いい気はしない」という人もいるらしい。ゲームの発売日に有休取得、身近にそんな同僚がいたら、あなたはどう思う?(MM)
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