就活生を悩ませることの一つが、面接や説明会での「何か質問はありますか？」という問いではないだろうか。「ありません」と返すのもアピール不足のような気がするし、だからといってどんな質問をしたらよい印象を残せるのか...と、頭を抱えている学生も多そうだ。人事担当者は「素直さ」を強調していたインターネットでは、質問したはいいものの、「失礼だったかしら...」と、くよくよ悩んでしまっている声があった。2017年3月23日付のQ＆Aサイト「教えて！goo」に、「失礼な質問をしてしまった」という投稿が寄せられた。企業の合同説明会でのこと。ある企業のブースで、人事担当者が求める人物像について「やけに『素直さ』を強調」していた。気になった投稿者は、「その素直さというのは、自分の考えをそのまま伝えられる素直さですか？それとも、周囲の方から何か言われたらなんでも『はい』と言う素直さですか？」とたずねたという。人事担当者は少し困惑した様子で「どちらかというと後者のほうでしょうか」と答えたそうだが、「あとになって冷静に考えると失礼な質問だったな」と、後悔してしまっているようだ。「このような質問をしてきた学生に対して企業の方は悪いイメージを抱いてしまうでしょうか」と、意見を求めている。これに回答者からは、「いや別に失礼じゃないですよ、いい質問だなと思い感心しました。回答からその会社の雰囲気も何となく理解できたのでは？」「貴方に好感がもてます。何でも言いなりの『はい』を選んだ企業の担当者のほうがダメじゃん。説明会とか面接とか、企業が人を選ぶみたいなイメージだけどお見合いみたいなもの、働く人が企業を選ぶ場所でもあります。率直な疑問をはっきりきける、あなたはすばらしいとおもいますよ」など、率直な質問をぶつけることができた投稿者に賛辞が寄せられた。投稿者は「安心しました」「少しだけ自分に自信を持てました」と返信。胸をなでおろしている様子だ。「素直さ」はあいまい？その半面、「質問者の質問の内容はあまりウケがよくないだろうね。前者後者ともに『素直さ』としてはよいものではないから」との指摘も。「非常に参考になります。もう一度自分の質問内容や態度について振り返ってみようと思います」と、投稿者は謙虚に受けとめている。とはいえ、投稿者が気になった「素直さ」。確かに求める人材としてよくあげられるが、具体的にどんな人なのか、あいまいだと感じている人は少なくないはず。会社によっても、もしかしたら人事担当者によっても、「素直さの定義」は異なるかもしれないし、環境の変化や他人の意見などを受け入れる素地をもっている人をいうのかもしれない。これは難問だ。（MM）
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