非正規社員の多い会社 「職場環境」は大丈夫?

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   新年度が始まり、新入社員が入ってきたり、自分自身が異動や転職をしたりと、職場の環境が大きく変わる季節。同じ職場で仕事をしていても、正社員や派遣社員、契約社員、アルバイトが、さまざまな立場で働いていることはめずらしくない。

   なかには「社内ヒエラルキー」が存在し、不穏な空気を生み出したり、仕事に支障を来たしたりしている場合もあるようだが、これから紹介する会社は大丈夫なのだろうか。

トップは「イオン」の26万人

スーパーの店員は非正規社員が多い
スーパーの店員は非正規社員が多い

   経済誌の東洋経済オンラインが2017年3月16日に発表した「『非正社員の多い』トップ500社」によると、非正規社員が多い会社は、1位が小売り大手のイオン(非正社員数26万1356人、非正社員比率66%)だった。

   2位が日本郵政(17万3951人、41%)、3位は日本電信電話(9万9855人、29%)、4位にセブン&アイ・ホールディングス(HD 9万1467人、63%)、5位はトヨタ自動車(8万6843人、20%)。

   6位はニチイ学館(7万8599人、81%)、7位ゼンショーホールディングス(HD 4万8072人、86%)、8位日立製作所(4万5111人、12%)、9位すかいらーく(4万879人、88%)、10位が住友電気工業(3万9124人、14%)と続いた。

   資格取得講座で知られるニチイ学館や、牛丼チェーンの「すき家」や「なか卯」などの外食業を運営するゼンショーHD、「バーミヤン」「ガスト」などを展開する、すかいらーくにおいては非正社員比率が80%を超える結果となった。

   はたして、こうした会社の職場環境はどうだろう? このニュースに、ツイッターでは、

「製造業、食品販売業はしかたないだろう。量販店系とかで非正社員が多いのはブラックの証明」
「出たよ、郵便局堂々の2位じゃないか! さすが元公務員は人件費絞るしか利益を出す方法を知らないんだなぁ(笑)」
「大手は非正規雇用で人件費削減してますネ」
「(非正社員比率が)東急50%、KDDI 52%、日本郵政41%... 20%まで低下しないと雇用改善とは言えません。比率順に並べたほうが本当に正社員になれない会社か分かるのだが」
「この手のランキングで初めて前職(の親会社)の名前を見た」
「非正規が悪いとは思っていない。ただ社会保険と首切りリスクと退職金を賃金に上乗せするべきだ。端的に言うと正社員より手取りを多くしろ。そうすれば社会は変わる」

と労働環境を嘆く声が上がっていた。

   また、なかには

「上位2社に従事したことあるけど、正社員登用を餌に過酷なノルマを課され、そして棄てられる」
「40くらい前後の企業におりますが...。派遣、多いですねー」

と実際の経験者からの悲痛な声も見つかった。

   政府は2016年末に、正社員と非正社員の待遇格差を是正する「同一労働同一賃金」の実現に向けたガイドラインをまとめたが、誰にとっても働きやすい職場環境になるには、まだ時間がかかりそうだ。

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