英語は「仕組み」が8割! 「毎日1時間」勉強してもダメ(12)

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   「英語に挑戦したいけど才能がないからダメ」と最初からあきらめていませんか?

   じつは、英語力の差を分けるのは「才能」よりも「仕組み」です。効率よく学び続ける「仕組み」さえできれば8割は成功! 学生時代に英語が苦手だった人でも必ず上達します。必要なのは、「仕組みを実行する才能」です。

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    集中して駆け上がれ!

3か月だけ集中! やる気を維持する「腹八分」の仕組み

   英語に挑戦する(もしくは英語の学習法を見直す)と決めたら、短期決戦型の計画を立てましょう。学習計画は3か月単位がオススメ。3か月だけ集中して、一気に山を駆け上る作戦です。

   まず、3か月後に達成したい具体的なゴールを設定します。たとえば、「TOEIC(R)L&Rの目標スコアをクリアする」「英文メールを書けるようになる」「ニューヨークタイムズの記事を50%くらい理解できるようになる」などです。夏休みに海外旅行に行くことが決まっていたら、「現地の人と会話ができるようになる」というゴール設定もタイムリーでしょう。

   3か月単位でゴールを設定する一番のメリットは、モチベーションを保てることです。 英語の学習は効率がすべてです。ダラダラと長い時間をかけるより短期間で集中するほうが、やる気が維持できて生産性が上がります。

   最初の1か月で基本をマスターし、2か月目で土台を固めて、最後の、3か月目で応用力を磨く、というパターンでメリハリをつけましょう。

   そして、3か月が過ぎたら次のゴールを設定します。走り高飛びのバーのように、3か月単位で少しずつゴールを引き上げていく「仕組み」です。

   コツは、少し低めに「腹八分の目標」を設定すること。達成可能な目標を一つずつクリアすることで、自分に自信が持てるようになります(これ大事です!)。

ゴールから逆算、1週間単位で「やること」を決める

   3か月後にゴールを設定した後は、ゴールに向けて走り続ける「仕組み」をつくります。 マラソンを例にするとわかりやすいでしょう。トップアスリートではなくマラソン初心者になったつもりで、記録よりも「ゴールまで完走する」ことを目標にします。

   まず、1週間単位で「走る距離(ノルマ)」を決めます。マラソンは42.195キロメートルですから、仮に12週間(3か月)で割ると「1週間のノルマ」は3~4キロメートルになりますね。

   次に、「1週間のノルマ」を5分割します。1週間のうち5日は走って、2日は休む作戦です。1日に走る距離が具体的になってきました。

   では、このマラソンの「仕組み」を英語の学習に当てはめてみましょう。

   まず、ゴールから逆算をして、1週間単位で「やること」を決めます。「1週間」と期間を区切って「いつまでに、何をやるのか」をハッキリさせると、集中して効率よく学習することができます。

   意図的に「締め切り」をつくって、一つひとつクリアしていく「仕組み」です。

   たとえば、3か月で英語のテキストを1冊やり終える場合は12週で、頑張って1か月で終える場合は4週で割ります。「1週間分のノルマ(1週間で解く問題数やページ数)」が決まったら、5つに割りましょう。

   5分割をするのは、月曜日から金曜日までの5日間でノルマをクリアするのが理想だからです。私は英語の勉強は平日に集中して、どうしても終わらない時だけ週末にノルマを消化しています。週末はあえて勉強時間を設定せずに、平日の遅れを取り戻すための「バッファー」にしています。

   バッファーをつくることで気持ちに余裕ができますし、ギュウギュウにスケジュールを詰め込むよりも、結果として確実性が高まります。どんなにタフなアスリートでも、休息なしに走り続けることは無理でしょうから。

   大切なことは、その週のノルマは絶対に翌週に持ち越さないこと。1週間分のノルマを必ずその週のうちにやり終えるルールだけは守り抜きましょう。

「毎日1時間」はダメ!

   計画を立てるポイントは、「時間」ではなく「分量」で策定することです。「1日に4ページ」「1日に30問」など「学習する分量」でスケジュールを管理すれば、確実に目標を達成できます。

   逆に、「時間」をベースにすると危険です。「毎日1時間、英語の勉強をする」と決めても、1時間でどの程度学習できるかわかりません。たとえば、1時間でクリアできるページ数や問題数は、その日の体調や気分によっても左右されるでしょう。1か月後、3か月後にどこまで到達できるかは、ふたを開けてみないとわかりません!

   その点、「時間」ではなく「分量」で計画を立てると、「時間をかけたのに何も進まない」ことはありません。1か月後、3か月後の到達点も確実に予測できます。

   「英語の勉強に費やす時間」ではなく、「学習する分量」で管理する方法は、どんなに意志が弱い人でも確実にノルマを消化できる「魔法の仕組み」なのです。(井津川倫子)

今週のニュースな英語 ~ 英国人ブロガーがサイバー攻撃を防いだ! ~

   先週、欧米やロシアなどで大規模なサイバー攻撃(Cyber‐attack)があり、病院など公共機関や企業のサービスが中断するなどの影響が世界中に広がりました。一部報道によると150か国20万件以上が被害にあったとされ、さらに被害が広がる可能性も示唆されています。

   そんな中、一人のヒーローが世界を救いました。

   22才の英国人ブロガーが偶然、サイバー攻撃の「loophole」(抜け穴)を見つけて被害を食い止めたのです。

   一躍、「Accidental hero」(偶然のヒーロー)と世界中で有名になった彼ですが、名前などのプロフィールは一切公表していません。匿名で受けたインタビューでも、「Accidentally」(偶然に)発見したと強調するばかり。インタビュアーが思わず「That's very modest of you!」(わあ、謙虚ですね!)と叫んでいました。

   ちなみに、「I have not slept a wink」(一睡もしていない)彼に対して、上司が1週間の休暇をプレゼントしてくれるそうです。報酬も謙虚ですね。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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