「雑用」なんて断れ! そんなダメ会社、キミが変えろ!! (江上剛)

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「入社3年目になります。4月になり、新人が配属されてきました。とはいえ、部署のみんなは頼みやすいのか、相変わらず雑用を回してきます。これまでも、そのくらい自分でやってよと思うことがあったのですが、頼まれるとなかなか断れません。断る術を教えてください」

   雑用というのは、どんなものかな。コピー取りやお茶出しなのかな......

  • イマドキ、お茶くらい自分で淹れますよ。
    イマドキ、お茶くらい自分で淹れますよ。

そのうち、仕事で新人に追い抜かれる

   そんなもの断りなさいよ。イマドキ、そんな雑用を後輩にやらせている会社ってどんな会社だって思いますよ。

   また、それを新人にやらせようというのも賛成しない。順繰りに先輩の靴を洗う高校の野球部みたいだものね。

   新人が入ってきたことをきっかけに上司に言って、雑用を他人に押し付けるという会社の風土を改革するといい。

   そんなこと、怖くてできないって? でもそうしなけりゃ、あなたが潰れるよ。

   仕事は3年目になり、どんどん多く、質も高いものを要求されたりするようになる。ところが、雑用に時間を取られる。結果として3年目として期待される成果を上げられない。

   こんな悪循環を繰り返していると、あなたは真面目に仕事をしているのに評価で報われず、その新人にも追い抜かれてしまうだろう。

「悪知恵」を働かせて生き残れ!

   私は、なぜ人間が自然界の生存競争に勝ったのだろうか、と考えたことがある。ライオンのように強くない。馬のように早く走れない。猿のように木に登れない。なにもかも他の哺乳類に比べて劣っているのに、人間が天下を取ったのはなぜか――、なんてね。

   それは悪知恵に長けていたからじゃないかと思う。悪知恵を働かせて、他の動物より優位に立ったんだ。そして、人間の中にも悪知恵の働く者が生き残ってきたんじゃないかとも思った。

   私たちには先祖の悪知恵のDNAが備わっているんですよ。あなたも悪知恵を働かせて、生き残りを果たしなさい。

   依頼された雑用を、突然「嫌だ!」なんてキレたら、どうかしていると思われるだけだからね。

   たとえば、

「新人の人も嫌だと言っていますから、こんなことはこれから自分でやるようにしたらどうでしょうか?」

とか。あるいは

「先輩、こんな雑用を頼んだら、新人に嫌われますよ」
「えっ、新人じゃなくて君に頼んだんだのだけどな」
「えっ、私が頼まれているんですか?私、新人なんですか」
「いや、そういうわけじゃないけど。君、頼みやすいからね。そうか、もう君も新人じゃないものね。わかった。いいよ、自分でやる」

とか。

   上手く角が立たない方法を考えられるといいですね。

   でも、最初に言ったけど、イマドキ雑用を年下の部下に頼む会社ってダメだよ。新人の配属がいいチャンスだから、職場改革を話し合いなさい。(江上剛)

江上 剛
江上 剛(えがみ・ごう)
作家。1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業後、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。同行築地支店長などを務める。2002年『非情銀行』で作家としてデビュー。03年に銀行を退職。『不当買収』『企業戦士』『小説 金融庁』など経済小説を数多く発表する。ビジネス書も手がけ、近著に『会社という病』(講談社+α新書)がある。
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