2019年 12月 16日 (月)

地方で実感、東京の「クルマ見せびらかし地獄」はしんどいぞ

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   先日、京都へ行ってきた。学生時代の6年を過ごした関西には友人が多く、一日、レンタカーを借りていろいろと回ったのだが、勢いクルマで行きたい場所といえば「郊外」というか、関西の田舎になる。

   そこでつくづく実感した。「地方には東京よりも、高級車が少ない」のである。走っているのは軽自動車や小型車ばかりで、都心で見かけるような高級車はめったにない。少し奇妙に聞こえるかもしれないが、私はその光景に、とても癒されたのだ。

  • やっぱり、TOKYOには高級外車がよく似合う!?
    やっぱり、TOKYOには高級外車がよく似合う!?

軽自動車の居場所がない!

   初めて東京へ出てきたとき、そのあまりに公共交通機関が充実していることに感動した。一生、ここに暮らすと考えれば、自家用車などもつ必要もない。「東京って、なんて便利なんだ!」と感激したものだ。

   その後、東京で結婚した相手は、けっこうなクルマ好きだった。彼は、中古で、数年のローンを組んで買ったという高級車を所有しており、新婚の頃はよく都心をドライブしたと記憶している。クルマ好きなその相手は、どのメーカーの高級ラインがどうのという話に詳しかった。私も影響を受け、それまで「形が似ているものは全部同じに見える」ために、「ベンツのゲレンデ」と「トヨタのランドクルーザー」の見分けもつかなかったのが、結婚後はベンツのCクラスだの、Sクラスだの、ポルシェだのフェラーリだのといった高級車に関する知識が、多少は身についた。

   そういう目で見れば、都心をゆくクルマは「レベルの高い」車種ばかりだ。大衆車も見えるが、都心のコインパーキングでは赤いフェラーリが場所を取っているし、都内の百貨店の駐車場には、たいていアウディやBMWがツンとすました顔で停まっている。

   私が18歳まで過ごした石川県や、20歳まで過ごした京都の田舎とはまるで違う。東京には軽自動車の居場所など、なかった。

   東京では「クルマが必要ない」からこそ、高価なクルマが売れるのだろう。趣味でクルマを持つ人の割合が高ければ、お金のかかる高級車が売れる。そもそも収入がずば抜けて高い人が多いというのもあるが、東京におけるクルマは、移動手段というより、見せびらかすのが目的の嗜好品だと思った。

   それが悪いわけではないが、地方出身の私にとってクルマはあくまで移動手段であり、走ってくれれば何でもいい。都心ですれ違う高級車同士が「俺はスゴイだろ」「いやいや私のほうが」と張り合っているように見えてしまい、滑稽なような羨ましいような、居心地の悪さを感じたものだ。

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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