2024年 4月 27日 (土)

3か月後、TOEIC最高スコアを取る とっておきの「秘策」とは?(24)

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   夏本番。やり直し英語も本番。いよいよ、今回から実践編に入ります。TOEIC L&Rを具体例に、短期間で結果を出す受験法をお伝えしていきます。

   3か月後の11月(2017年)にゴールを定めて、今週は何をするべきか、本番までの「秘策」をリアルタイムで公開していきます。

  • えっ! 問題集は解いちゃダメなの?
    えっ! 問題集は解いちゃダメなの?
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秘策 その1「最初1週間は予想問題を1問も解かない」

   さあ、意を決してTOEICに挑戦してみましょう。11月は2017年最後の試験日です。3か月もあれば準備は十分にできます。短期決戦で最高の結果を出せるように、一緒に頑張りましょう。

   TOEIC受験に向けて真っ先にすることは、「敵を知ること」です。つまり、試験内容を知ることです。内容を理解しないまま、いきなり予想問題に手を出してはいけません!

   今週は、「TOEICの予想問題を1問も解かない」ことを肝に銘じて下さい。はやる心を抑えて、冷静に「敵の傾向を分析すること」に徹します。

   残念ながら、TOEICはいわゆる「過去問」を公開していません。最新の傾向を知るには、公式問題集が最適です。TOEICの運営組織が発行している公式問題集には、本番さながらの問題が収録されています。

   まずは、本番に最も近い問題を見て、どんな問題が出されるのかを分析することからスタートしましょう。

   この段階では、立ち読みでOKです。本屋さんのTOEICコーナーには、必ず公式問題集が置いてあります。次のポイントを意識して、パラパラとページをめくってみてください。

ポイント(1) 日本語だけを読む

   公式問題集には、本番試験2回分の問題が掲載されています。TOEIC試験は7つのパートに分かれています。試験1回分だけでいいので、1から7まで全パートの「日本語」にざっと目を通します。気持ちを楽にして、日本語の「解説」だけを読んで傾向をつかみましょう。

ポイント(2) 腕試しに問題を解いてはいけない

   英文を読む必要はありません。英語のページはとにかく飛ばして下さい。日本語で傾向を知ることが目的ですから、問題は1問も解いてはいけません。もちろん、辞書で単語を調べるなんて御法度です!

英文読んでもちんぷんかんぷん

ポイント(3) とりあえず、パート1~7まで全ページをめくる

   全体の傾向を知るために、パート1から7までとりあえず、全ページをめくってください。「広く浅く」がポイントです。しつこいようですが、英文ページは飛ばしてOK。各パートの特徴と、おおまかな問題量が把握できれば十分です。

ポイント(4) 出題されるテーマとジャンルに注目する

   出題されるテーマやジャンルに注目します。ビジネス周りの話題が中心で、ビジネス文章やウェブ、新聞記事などから出題される、といった傾向をつかみましょう。

ポイント(5) 設問のパターンを見抜く

   設問と回答のパターンに注目して下さい。

   「次のうち、本文に書かれていないものを選べ」「次のうち、一番意味が近いものを選べ」など、いくつかの決まったパターンがあることに気がつけば合格です。

   日本語で傾向をとらえる方法は、奇策のようですが、じつは合理的でムダがありません。よほど英語が堪能な人でない限り、いきなりTOEICの英文を読んでもちんぷんかんぷん。途中で嫌気がさして挫折するのが関の山です。

   とくに、ポイント(5)の設問と回答のパターンは、英語では微妙な差がわかりにくいので日本語で分析するに限ります。

   過去問で「敵を知る」作戦は試験対策の王道です。TOEICに限らずTOEFLや英検など外国語の試験では、まずは日本語で傾向を知ることをオススメします。ある程度「顔なじみ」になってから予想問題を解くと、驚くほど効率が上がりますよ。

   次回は、秘策 その2として、問題集の選び方とスケジュールの立て方を伝授します。(井津川倫子)

今週のニュースな英語 ~ 世界一速い男・ガトリンに大ブーイング! ~

   ロンドンで行われた世界陸上の男子100メートル決勝で、今大会で現役引退を表明している「人類最速の男」ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が3位に終わり、アテネ五輪金メダリストのジャスティン・ガトリン(米国)が優勝しました。
   かつてドーピングによる出場停止歴のあるガトリンの優勝が決まると、会場はまさかの大ブーイング。表彰式でも容赦なくブーイングを浴びせられたガトリン。スポーツマンシップを重んじる英国人は、とりわけドーピング問題に厳しいようです。
   「ブーイングする」という言い回しを調べてみたら、なんと「boo」という動詞一文字でした。

Justin Gatlin was booed by the crowd in London's Olympic Stadium.
(ジャスティン・ガトリンは、ロンドンのオリンピック競技場で観客からブーイングされた)

   歌がへたくそだと歌手をヤジるのは、「boo the singer」だそうです。
   欧米のオペラハウスでは、よく紳士淑女たちが大声で「ブー」とヤジを飛ばしますが、「ブー」が「ヤジを飛ばす」という意味の動詞だとは知りませんでした。
   「私はヤジを飛ばしているぞ~」と、ヤジっているわけですね。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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