2020年 10月 29日 (木)

発明家社長は気づいている! 技術系企業がハマる「タコツボ化」の罠

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あのソニーも陥った

   本書ではサイロ効果のわかりやすい具体例として、ソニーのウォークマン事業の失敗例をあげています。事業部制を敷いていたソニーは、ウォークマンで大成功した事業部が自部門の方針と実力を過信して、他の事業部や経営者の意見をも軽視して暴走。結果として、その後の事業展開にことごとく失敗し、世界のデジタル音楽市場では後発のアップル社に大きく水を開けられることになってしまったというのです。

   サイロ効果は技術者の世界では特にありがちなことで、この言葉自体は新しいものの、何十年も前から研究の「タコツボ化」として指摘されてきたことでもあります。

   技術の世界は、研究が進めば進むほど専門分野以外に興味を持たず、その研究者や開発者はタコツボの中に閉じこもった状態になりがちなのです。そのため技術系企業では、その間を繋ぐ役割の人材を置いて各部門に常に外部環境との接点を持たせ、行き過ぎたタコツボ化、すなわちサイロ効果を回避する工夫もしなくてはいけないのです。

   S社長の前回の失敗要因は、まさにこのサイロ効果にありました。事業拡大に伴う組織の細分化により、主要な開発事業部は自己の世界に閉じこもるようになり、世界の最先端を行く大口クライアントが、消費者を見据えて日々刻々変化をさせていった微妙なニーズの変動に追いつけなくなっていったわけです。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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