2024年 4月 24日 (水)

【新シリーズ】さあ起業! のその前に、会社設立と個人事業主とどっちがオトク?

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個人事業主でラクラク起業!

   「法人にはいっぱいメリットがあるんきゃすね。じゃあ、法人のほうがいいかなぁ。『社長』って肩書もカッコイイし...... むふふ」

   もちろん個人事業主にもメリットがありますよ。まず、一般的に、個人事業主は届け出をすれば事業をスタートできるため、設立の手続きや費用が必要となる法人と比べて、ラクに起業することができます。
   また、個人事業主は従業員が5人未満の場合は社会保険への加入は任意となり、たとえカス丸くん一人であったとしても加入義務がある法人に比べて、費用負担の面で有利といえるでしょう。
   また、赤字となった場合に税負担がなくなることもメリットですね。さらに、事業用資金の使用目的に制限がないため、必要経費にはなりませんが私的な目的に使用しても特に問題はありません。
ちなみに、法人は赤字であっても課される税金(住民税の均等割)が最低でも7万円あります。つまり、税金の負担という面では、個人事業主にメリットがあるといえます。
   このように法人と個人事業主の違いは一長一短であり、一概に「どちらがよい」と言えるものではありません。やりたい事業内容、規模によって個人事業主か、法人を見極めていくことになります。

   ボクのような場合、どちらがいいのでしょうか。売り上げとか、損益分岐点とか、なにか判断材料がほしいじぇい。

   では、次回はそのあたりからお話ししましょうね。

【きょうのポイント】
(1)法人のほうが社会的信用が高く、企業との取引や融資の面や税務上のメリットが受けやすい。だたし、個人事業主は設立の手続きなどが簡単でラクに起業ができ、費用負担の面では有利。
(2)それぞれの違いは一長一短。やりたい事業内容や規模によって見極めるべし。

プロフィール
兵藤 道隆(ひょうどう みちたか)
公認会計士・税理士
税理士法人アディーレ会計事務所
日本公認会計士協会東京会所属、東京税理士会所属
早稲田大学商学部卒業。専門分野は財務会計と管理会計。あずさ監査法人に9年間在籍し会計・監査のほか財務デューデリジェンス、株式公開のショートレビューなどを担当。また、事業会社に5年間勤務。IFRS(国際財務報告基準)を用いた場合の試算、決算早期化のコンサルティングを主として担当する。東京都出身。
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