2020年 10月 25日 (日)

爆上げ日本株 ! しかし、「世界」はそんなもんじゃない!!(小田切尚登)

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専門家も楽観視する 前代未聞の株式相場

   世界の主要市場でこのところで遅れていたのがヨーロッパだった。

   しかし、そのヨーロッパでも......

「ヨーロッパには長年失望させられてきたが、2017年に欧州の利益は14%上昇した。」
「(ユーロ圏の優良銘柄50で構成される)ユーロ・ストックス50指数は(今年に入って)10%上がった」

   しかも、このところユーロ高なので、ドルベースでみるとヨーロッパの株はさらに有利となる。

「ドル建てでみると上昇率はさらに高く、ユーロ・ストックス50指数はドルベースでは年初から23%上がっている」

   (以上、ブルームバーグ・ウェブ版)

   円はドルよりも弱いので、日本人にとってはさらに有利な状況ということだ。たとえば、「2009年3月に比べて世界の株の総価値は3.5倍になった」という話にしても、2009年3月当時は1ドル90円台という円高水準だったので、円ベースでみれば約4倍になったことになる。

   しかし、残念ながら日本人の株式保有は少ない。特に海外の株式に投資している金額は少ないので、この恩恵はあまり受けていないというのが実際のところだ。

   では、今後はどうかという話だが、今も強気の見方をする専門家が多い。

   こうした上記の記事では、JPモルガン・アセット・マネジメントのヴィンセント・ジュヴィンズ氏の以下のコメントを引用している。

「私が世界経済についてこんなに楽観的になったことは今までかつてなかった」
「金融危機から10年。ヨーロッパは回復し、世界中で同様な経済成長が実現している。仮に1か国や2か国でうまくいかないとしても、全体としてみれば株式市場について強気であることに変わりがない」

   北朝鮮、トランプ大統領、イギリスの欧州連合(EU)離脱...... 今の世界情勢は厳しいようにも見えるが、株式の専門家の多くはそのような楽観的な見方をしている。

   海外の株にも目を向けるのもいいのではないだろうか。(小田切尚登)

小田切 尚登(おだぎり・なおと)
小田切 尚登(おだぎり・なおと)
経済アナリスト
東京大学法学部卒業。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバなど大手外資系金融機関4社で勤務した後に独立。現在、明治大学大学院兼任講師(担当は金融論とコミュニケーション)。ハーン銀行(モンゴル)独立取締役。経済誌に定期的に寄稿するほか、CNBCやBloombergTVなどの海外メディアへの出演も多数。音楽スペースのシンフォニー・サロン(門前仲町)を主宰し、ピアニストとしても活躍する。1957年生まれ。
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