もはや女性の就業は当たり前の時代。「2017(平成29)年版男女共同参画白書」によると、2016年の女性(15~64歳)の就業率は66%と、過去最高を記録した。それと同時に、共働きの夫婦も増えていて、当の主婦たちは「共働き世帯がもっと増える」と予測しているようだ。74.3%が「夫婦対等に共働きになる」主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の、しゅふJOB総研が「10年後に増えそうな働き方」(2017年6月22日~7月10日調査。有効回答者数は787人)を聞いたところ、「夫婦対等に共働きになる」と答えた主婦が74.3%にのぼった。また、「夫が中心となって働き、妻は補助的に働く」と答えた主婦が24.9%。逆に、「妻が中心となって働き、夫は補助的に働く」は4.6%となった。「その他」も5.3%あった。さらに、「夫が働き、妻は専業主婦」は2.4%に過ぎなかったものの、「妻が働き、夫は『専業主夫』」は3.4%だった。「夫が『専業主夫』」として働くよりも、「妻が専業主婦」として働くほうが「あり得ない選択」らしい。なぜ、専業主婦のほうが減るのか、その理由を聞いてみると、半数を超える56.5%が「キャリア、起業志向の女性が増えそうだから」と答え、トップ。次いで、「女性もキャリアを築きやすい環境が整いそうだから」が54.3%、「家事・育児をシェアする家庭が増えそうだから」が50%、「ITの進化などで在宅でも働きやすくなってきたから」の39.1%と、労働環境の変化をあげる声が続く。また、「女性ならではの感性が社会から求められてきているから」(32.6%)や、ズバリ、「男性に頼りがいがなくなってきているから」(23.9%)という意見もあった。「女性の給与が高くなってきているから」との理由も13%あった。働く主婦の10年後は「明るい」!それにしても、共働き夫婦が増えて主婦たちは幸せなのだろうか。「働く主婦にとって10年後の未来は明るいか」との問いに、「明るい」は9.7%、「どちらかというと明るい」は32.7%で、42.4%が「明るい」と答えた。反対に「暗い」は7.4%、「どちらかというと暗い」が17.2%で、「暗い」と答えた人は合わせて24.6%。「明るい」が「暗い」を上回った。はたして、共働き主婦のホンネはどうなのか――。ツイッターをみると、「義父に『いつまでも私を働かせるなんて』と言われたけど共働きでも幸せ家族つくれるし、私はそもそも働きたいんだ!」「仕事頑張れるって、幸せとつくづく思う。共働き大いに結構。大賛成。働けることが一番楽しみかな」といった前向きな声がある一方、「共働きが増えている今、家事は率先してやるものという意識を男性側にも植え付けたい......分担して補い合えば早くリラックスタイムに入れるし、女性もイライラ(いつまでも片付かないストレス)が減ってみんなが幸せになれると思うんだよなぁ」などとリアルな現実を嘆く声もあった。独身の女性だろうか、「共働きでも揉めるし、専業主婦でも揉める。所得を輪切りにしたら独身のほうが幸せなんだろうな」「共働きで家事もちゃんと半々でやってくれる男の人と結婚したい。テキトーな家事じゃなくてちゃんとやってくれる人」といったつぶやきも見つかった。(KM)
記事に戻る