【38】TOEIC本番! 知らないと損する「スコアアップ」の必勝テクニック(井津川倫子)

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   どんなに厳しいトレーニングを重ねてきたアスリートでも、試合で結果を出せなければ勝負は負け。今回は、勝負に勝つための試合の運び方、すなわち、TOEIC L&Rの試験本番での解答テクニックをご紹介します。

   事前の勉強不足を十分に補える、「必勝のテクニック」です!

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秘策24 リスニングは「勝つテクニック」でスコアを稼げ!

   「リスニングは苦手」という人が多いのですが、じつはTOEIC L&Rのリスニングこそ、テクニック次第でスコアを稼ぐことができます。出題パターンが決まっているので、一定のノウハウが通用するからです。

(1)リスニングのパートⅡは、最初の単語に全力集中

   リスニングのパートⅡは、最初の単語を聞きとれるかどうかで正解率が変わります。下記の例文でもわかるように、冒頭の単語で勝負が決まる問題が多いからです。

   Where did you meet her?

(どこで彼女に会いましたか?)

A : In the park (公演で)
B : Yesterday  (昨日)
C : I met her  (私が彼女に会いました)

正解は(A)

   「Where」が聞きとれたら正解(A)を選べますが、「When」と聞き間違えたら(B)を、「Who」と聞き間違えたら(C)を選んでしまいます。

   TOEICでは、こういった「聞き間違い」を想定した設問をわざと並べてきます。敵の罠にはまらないように、最初の一語だけは意地でも聞き漏らさないようにしましょう。

(2)リスニングのパートⅢとⅣは設問を「先読み」する

   次の問題が読み上げられるまでのインターバル時間に、先に設問に目を通しておきます。「先読み」と呼ばれる解き方です。先に、「何を聞かれるか」を頭に入れておけば、音声を聴くときのポイントがわかります。

   ポイントさえ聞きとれたら、後は聞き逃しても大丈夫。リズムを崩さずに、次から次へと「先読み」で進んでいきましょう。

   「先読み」推進派の中には、「設問と選択肢をすべて先読みしろ」とアドバイスする人もいますが、私は設問だけにしています。限られた時間内で選択肢まで「先読み」する余裕がないことや記憶力が悪いので、せっかく「先読み」をしても音声を聴いているうちに忘れてしまうこと、が理由です。

   「先読み」は慣れですから、ふだんの学習から意識して「先読み」の習慣を鍛えておくことが大切です。

秘策25 文法パートに時間をかけるな!

   リーディングセクションを攻略するポイントは「時間管理」に尽きます。「時間切れ」にならないように細心の注意を払って、「最後の1問」までたどり着きましょう。

(1)パートⅤの文法は10分以内で

   文法とリーディングを合わせた試験時間はたったの75分です。文法はさっさと終わらせて、長文が控えている読解にたっぷりと時間を取ることがポイント。文法は10分以内で終わらせて、とにかく先を急ぎます。

   ここで邪魔をするのが、「日本人は文法でスコアを稼げ」という間違ったアドバイスです。確かに日本人は文法が得意な人が多いですし、確実に正解できそうな気がします。しかも、TOEICの文法では、一見簡単そうに見えて難しい問題が紛れ込んでいます。

   こういった「解けそうで解けない」問題が一番のクセモノ。「この問題を正解してスコアを稼ごう」と力が入り過ぎて、気がつけばたった1問に5分くらい時間を費やしてしまうのです。

   私も、「文法でスコアを稼ごう」と力が入り過ぎて、予想以上に時間をかけて失敗したことがあります。「時間切れ」でリーディングの後半部分が手つかずになってしまい、非常に悔しい思いをしました。

   それ以来、「時間管理」を重視して、文法はできるだけ10分以内に終わらせるようにしています。

(2)「消去法」で正解する

   TOEICでは「消去法」が活躍します。正解を探すのではなく、不正解を探す方法です。明らかに間違いだと思われる選択肢やあやふやなものを消していくと、最後に正解が残ります。たとえリスニングの音声を聞き逃したり、単語がわからなくてもあわてたりすることはありません。気を落ち着けて「消去法」をすれば、正解できる問題がほとんどです。

(3)ぜったいに後戻りしない

   どんなに迷っても、前の問題に後戻りしないことです。TOEICはとにかく問題数が多いので、迷う度に戻っていたら、いつまでたっても先に進めません。気持ちの切り替えができないと、次の音声を聞き逃したり、英文が頭に入らなかったりという致命傷につながります。

   ふだんはどんなに粘り強い人も、本番だけはあきらめの早い人になって、「振り返らない」「後戻りしない」を徹底しましょう。

(4)マークシートは、ぜったいに空欄にしない

   解答に迷った時も、必ずどれかにマークします。「後でゆっくり考えよう」と、マークシートを空欄にしてはいけません!

   TOEICで一番怖いのは「塗り間違い」です。空欄にしたつもりが、いつの間にかマークする場所がずれていたら取り返しがつきません。これまでの努力が全部パーになってしまいます。

   どんなにわからない問題でも、ぜったいに空欄にしない。当てずっぽうでもかまいませんから、次の問題に進む前に、必ずマークするように心がけましょう。(井津川倫子)

今週のニュースな英語
~「グッチ好き妻」が招いた!? ジンバブエのクーデター ~

   「世界一の独裁者」「世界最高齢の大統領」など、いくつもの異名を持つジンバブエのムガベ大統領(93)が辞任に追い込まれました。

Zimbabwean president Robert Mugabe has resigned after 37 years in power.
ジンバブエのロバート・ムガベ大統領は、37年間権力の座に君臨した後、辞任をした。

   ムガベ氏は、1980年の独立以来、37年に及び権力の座に君臨してきました。ジンバブエを独立に導いた「英雄」として「アフリカの星」ともてはやされたこともありましたが、最後は軍幹部らによるクーデターで退任を迫られました。

   41歳年下の妻、グレース氏に大統領の座を「禅譲」しようとしたことがクーデターのきっかけといわれていますが、このグレース氏、あのイメルダ夫人もびっくりするほどの「浪費家」とのこと。高級ブランドを買い漁ることから「グッチ・グレース」の異名をとっていました。

Grace Mugabe has known throughout the country as 「Gucci Grace」.
グレース・ムガベは、国中で「グッチ・グレース」として知られていた。

   グレース夫人は貧しい家庭の出身で、両親は南アフリカからの移民でした。持ち前の美貌と才能で大統領夫人にまで昇りつめたものの、最後はシンデレラストーリーとはいかなかったようです。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。TOEIC(R)L&Rテストの最新スコア970点。これまで英検、TOEIC、TOEFL、IELTSをすべて受験し、GMATにも挑戦。30年近く仕事をしながら英語を学び、海外駐在員として滞在したロンドンでは、イギリス式の英語学習法も体験した。「いくつになっても英語は上達できる」をモットーに、40代での英語やり直しを提唱している。現役ビジネスパーソンならではの実践的なアドバイスが「役に立つ」と人気。
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