2019年 12月 7日 (土)

社長も社長なら社員も社員? 「数字」に執着しない中小企業のなぜ(大関暁夫)

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   久しぶりに銀行時代の同期たちと、お酒を飲みながら語らいを共有する時間を得ました。総勢7人。銀行を自主的に辞めた私以外の6人は、すでに銀行を離れて、取引先企業でそれぞれ別々の業種で活躍しています。

   「銀行から中堅、中小企業に移って面食らっていることは何か」という話で、まっ先に皆の意見が一致したのが「社長が超ワンマン経営であること」でした。これについては、私の想像に難くないところではあったのですが、もうひとつ意外な点で6人が同意したことがありました。それは、「社員が不思議なぐらい目標達成に向けてがんばらないこと」「目標や計画で示された数字に対して、あまりに淡白なこと」だったのです。

  • 目標は立てるんだけど……
    目標は立てるんだけど……

目標未達成でも全然平気って......

   集まったメンバーの中では最も早くに銀行を離れ、取引先での勤務歴が既に5年を超えたS君が口火を切りました。

「銀行ってなんだかんだ言っても、目標を達成するために最後は火事場のバカ力的にがんばってなんとかしちゃうでしょ。たとえば半期6か月の目標期間で、最後1か月の追い込みにはめっぽう強いって言うか。期末が近くなると言われなくとも皆、自然とお尻に火が灯くみたいな。それでなんとか形をつくることの連続。中小企業の社員には、それがほとんどない。ダメならダメなまんま。それで全然平気。これはカルチャーショックでした」

   この話には、他の5人全員が即座に同意しました。

   S君の勤務先に比べると規模的に小さい企業に勤める他の同期からは、「うちなんかハナから目標なんて絵に描いた餅」とか、「指導的立場の管理者に数字に対する執着心がまったくない」等々口々に自社の実態が語られ、中小企業の悲惨な目標・実績管理の現実が明らかになったのです。

   銀行マンに限らずですが、私が知る限り大半の大手企業の社員たちは、目標や計画に対する意識も達成意欲もあるように思います。では、なぜ大企業でできていることが中小企業ではできてないのでしょうか――。

   社員の能力とか資質の問題? いや、そういうことではない何かがあるに違いないと私は思ったので、皆にその手の質問をぶつけてみました。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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