2024年 4月 19日 (金)

【年収700万円女性の正体? J‐CAST読者編】高収入 VS 低収入 の言い分!

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   「『年収700万円の女性』とは何者?」という投稿をきっかけに起きた高収入女性と低収入女性の「バトル」を取り上げた「ネットで話題 年収700万円の女性の正体は」(2018年1月13日付)の記事には、多くの反響が寄せられた。

   低収入の女性が「努力しても会社で不当な扱いを受ける不満のはけ口が年収自慢になる」と、高収入女性の「上から目線」を批判すれば、高収入女性は「頑張り続けてきた成果、やっかみとねたみの前に自分を反省したら?」と反論。議論のゆくえは――。

  • パート女性にとって「高値の花」の年収は?(写真はイメージ)
    パート女性にとって「高値の花」の年収は?(写真はイメージ)
  • パート女性にとって「高値の花」の年収は?(写真はイメージ)

高年収は「1000万円以上」と「500万円前後」に真っ二つ

   J‐CAST会社ウォッチの読者に、「女性の年収でいくらからが高額だと思いますか?」と6つの回答の中から意見を聞くと、1月31日15時現在で2864票の回答があり、結果は次のとおりだった。

1位 やっぱり1000万円を超えないと。 28.5%(816票)
2位 500万円からだと思う。      23.2%(665票)
3位 600万円からだと思う。      14.3%(408票)
4位 400万円からだと思う。      12.6%(360票)
5位 700万円からだと思う。      12.5%(358票)
6位 800万円~900万円からだと思う。  9.0%(258票)

   これを見ると、女性の高額所得者は「年収1000万円」という大台以上を指すという意見の人が一番多い半面、その半分の「500万円から」と考える人もかなり多い。

   その前後を合わせた「400万円~600万から」の合計は49.9%で半数に達する。読者のコメントには「年収1000万円しかなくて不安... とか、年収がなん千万あるのが普通という方々の投稿が多く、年収80万円のパートの私にはついていけない」という嘆きがあった。

   厚生労働省の2016年「賃金構造基本統計調査」によると、女性の平均年収は242万円で、男性の335万円の7割でしかない。しかも女性に多いパートなど非正規雇用は181万円(正規雇用は259万円)だ。180万円から500万円を仰ぎ見ると「すごい!」ということになるのだろう。

   厚労省の調査でも、女性同士のほうが男性同士より「賃金格差」が大きい。高額所得者の基準が「1000万円以上」と「500万円前後」の真っ二つに分かれたのは、格差を反映しているようだ。

「家事と両立なんて、宝くじの1等に当たる確率」

   そこには、こんなやっかみのようなコメントが――。

「女性で年収700万円以上は、大学卒業、専門職、そして仕事に全人生を捧げた人たちばかり。結婚して家庭を持ち、家事と両立するなんて宝くじ一等に当たる確率だよ。メディアではその手の美談がモテハヤされるけど、美談の裏には、それ以上に稼ぐ旦那の陰の支えがある」

   読者のコメントには、記事の中にあった高収入の女性たちの「上から目線」に対する反発の声が多かった。

「(元介護職の私から見て)医師・看護師は患者や介護職に対して、本当に見下し発言をしている。年収はいいけど、ビジネスマナーが全然ない」
「(高収入の女性は)こんなに努力して収入があるのに結婚できないとか、自分より仕事ができない男が出世するとか、不当に感じた不満のはけ口が年収自慢の発言になると思う」

   一方、高収入の女性たちからは、「一生懸命に努力をしているのだから高額なのは当然」という声も。

「高給取りはハードワークです。20代で800万円、30代で1000万円を超えましたが、真夜中、夜明けまでの仕事は当たり前。毎週末は語学学校に通い、スキルアップ。学歴や経歴にあぐらをかくことなく、絶えず努力を続けてきました。周りには、そんな目標や志が高い女性がいっぱいいました。人をうらやむ前に、それ以上の心構えと努力をしているか振り返るべきでは?」

「高収入の人はベビーシッターを雇い、保育園を低収入に譲るべき」

   外資系企業の人事部長と名乗る読者からは、こんな厳しい指摘も。

「(外資系企業では)新卒は採用しないので転職者を採用する際、年収交渉をします。あくまでも前職の実績と能力を勘案します。事務職や秘書なら交渉スタートは基本給600万円くらい。他の部所はさらに高額になり、別途ボーナスは100~500万円と、個人によって分かれます。総額700~1000万円の年収になります。ただし、仕事の能力がなく問題を起こせば、即解雇。だらだら勤務して年収400万円以下でも、解雇されずに勤務していたい人には無理だと思います」

   また、議論が少し脇道にそれるが、保育園の待機児童が多い問題に言及。高額所得の女性はベビーシッターを雇うなどして、低所得の女性がもっと保育園に入れられるようにすべきだという議論も起こった。

「日本の保育園には多額の税金が注入されているが、フルタイム勤務の高額所得の正社員女性をなぜ公費で助けるのか。欧米では高額所得者は自費でベビーシッターを雇うのが当たり前で、公費の補助は所得の低い人に限られる。エリートにも公的保護が手厚い日本は異常だ」

   この意見にはこんな反論も――。

「『年収が高い=納税も高額』なんだから、ある程度恩恵あってもよいはず。必死に勉強し、死に物狂いで仕事して得た年収から高額の税金取られ、『公的なサービスは受けるなよ!』は、少しひどくないか? やっぱり、ネットではひがみ・ねたみが多いのかな?」
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