2019年 10月 15日 (火)

「学生優位」の就活、「先手必勝」に出た企業 ネットでは「売り手市場ってどこの話」と冷ややか

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   来春(2019年3月)卒業の、いまの大学3年生を対象にした大手企業の会社説明会が2018年3月1日に解禁される。

   若者の数が減り、学生優位の「売り手市場」が続くなか、優秀な若手を確保しようと、採用スケジュール情報を早めに公表して学生にアピールする企業が増えている。大手人材サービス会社リクルートキャリアが2018年2月15日に発表した1192社の企業調査「就職白書―採用活動・就職活動編」でわかった。

  • 3月1日、会社説明会が解禁「売り手市場」ってホント?(写真はイメージ)
    3月1日、会社説明会が解禁「売り手市場」ってホント?(写真はイメージ)

17年は「内定者の量も質も不満」だった企業が3割以上

   採用活動は3月1日の会社説明会の解禁で本格化する。就職白書の調査では、説明会や面接、試験といった採用活動スケジュール情報をいつ学生に公表するかを聞いた。

   それによると、約3分の2の65.2%の企業は「説明会解禁後の3月に公表する」と答えた。しかし、3分の1の32.6%の企業が「もう今年(2018年)1月までに公表した」、あるいは「2月末までに公表する」と答え、公表時期を早めた企業が前年よりも7.8ポイント増えた。

   説明会を待たずに早く学生との接点を持ちたい企業の姿勢がうかがえる。

   背景には、前年(2017年)の採用活動で思うように人材を得られなかった企業側の焦りがある。今春(2018年3月)卒の大学生の採用活動では、当初計画していた採用人数を満たせなかった企業が50.9%となり、前年より2.6ポイント増えた。

   また、採用者の数だけでなく、「質」にも不満を残こした企業が多い。今春卒の入社予定者に対して、「量、質ともに満足しているか」を聞くと、「両方ともに満足している」と答えた企業は36.2%で、「両方ともに満足していない」企業が31.5%もあり、前年より3.9ポイント増えた。

   しかし、それでも「質だけは落としたくない」という企業は多い。今春以降の採用活動で、もし採用数が満たなかった場合の対応を聞くと、「求める人材のレベルは下げない」とする企業が最も多く51.5%だった。これは前年より2.5ポイント高く、「採用基準を見直し、柔軟に対応する」と、あえてレベルを下げることをいとわない企業(14.0%)の3倍以上にのぼる。

   優秀な若手を熱望する傾向は、300人未満の中小から5000人以上の超大手まで共通しており、企業側の必死さが伝わってくる。

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