2018年 6月 21日 (木)

カス丸、渾身の「事業計画」づくりに挑戦 「とにかく書く」のがポイント(その5)

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   合同会社の立ち上げを決意。いよいよ起業! と思いきや、なんとまだ「第一歩」も踏み出していなかったきゃすう。事業計画を立てるって先生は言ってたけれど、ボク、計画って苦手なんだよなぁ。いったい、どんなことがポイントなのか、詳しく教えてほしいじぇい!

事業計画は「自分のための手引書」

   わかりました。では、さっそく事業計画づくりに入りましょう。

   先生。事業計画って、ちゃんとしたものがつくれないと会社もつくれないんきゃすか?

   もちろんです。事業計画(創業計画書)は創業への道しるべとして大切なものですので、何回かに分けて詳しく説明していきますね。これで必要なモノやお金、やるべきことが見えてきます。
事業計画とは、「自分のための手引書」であり「外部の人への伝達ツール」です。大きく分けて、「どんな事業をどう運営していくのかという経営計画」と「事業運営に必要なお金はいくらかという資金計画」を立てましょう。
カス丸くんの頭の中で考えていることを、具体的に文章や数字にして書いてみることで、あいまいになっている部分を確認できたり、改善ポイントが見つけやすくなったりしますよ。

とにかく書いて「見える化」する

   だからといって、いきなり完璧な計画書を作成できる人はいません。書いては直す、ということを繰り返して、完全なものへと近づけていくんです。

   まずは......

(1)とにかく書いてみる
どんな事業をしたいのか、手書きでもパソコンでもいいので、思いつくままにどんどん書いて、「見える化」してください。
最初は箇条書き程度でも問題ありません。完璧を目指さず、とにかく頭の中の計画をアウトプットしましょう。

(2)調査して根拠を示す
自分が「できる!」と思うだけでは計画にはなりません。統計データをチェックしたり、同業他社がどのような商品・サービスを取り扱っているのか、実際にお客として確かめてみたり、設備購入の見積もりを取るのもいいでしょう。
現在、カス丸くんは記者として活躍中ですので、先輩や業界の人にいろいろとリサーチをしてみるのも手ですね。

(3)自分以外の目線で見直す
事業計画は、客観的に見ることも非常に大切です。取引先や金融機関、従業員など、自分以外の目線に立って計画を見直しましょう。
これもカス丸くんの人脈を生かして、周りの人に意見をもらったり、税理士である私にご相談くださってもいいですよ。

この(1)~(3)を繰り返して、計画を練り上げていきます。

   ふむふむ...... 会社で何をするのか、他社との違いはなにか、どれぐらいの利益を見込んでいるのか、みたいな感じきゃすかね?

   そうですね。他にも市場規模や、営業や仕入れなど具体的な計画についても書いてみましょう。とくに資金調達の面からみて、金融機関がカス丸くんの会社を評価して融資をしたがるような内容に仕上げることが重要です。

   最終的にフォーマットに落とし込むために、どのような検討や計画が必要か、次はもっと具体的にお話ししますね。

   いよいよ本格的なニオイがしてきましたね...... がんばるじぇい!

【ポイント】

●事業計画はとにかくなんでも書いて「見える化」していく
●書いては直す、を繰り返して自分も関係者も納得できるものをつくり上げる

プロフィール
兵藤 道隆(ひょうどう みちたか)
公認会計士・税理士
税理士法人アディーレ会計事務所
日本公認会計士協会東京会所属、東京税理士会所属
早稲田大学商学部卒業。専門分野は財務会計と管理会計。あずさ監査法人に9年間在籍し会計・監査のほか財務デューデリジェンス、株式公開のショートレビューなどを担当。また、事業会社に5年間勤務。IFRS(国際財務報告基準)を用いた場合の試算、決算早期化のコンサルティングを主として担当する。東京都出身。
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