2020年 7月 15日 (水)

セクハラ、パワハラの「境界線」 若手社員が多い会社の社長が思うこと(大関暁夫)

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   財務事務次官の女性記者に対するセクハラ問題が話題になっています。世間のこの問題に対する反応は、事態が事実であるなら当然のことながら、批判的な意見が大半ではあるのですが、経営者の中には少し変わった捉え方をされている方もいるようです。

   十数店舗の携帯電話の販売店を運営するT社のM社長が、セクハラに関してお悩みを漏らしていました。

  • セクハラ、パワハラの「境界線」は?
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えっ! 上司が部下の女性の肩を......

「地位的に上位にあるものが、セクハラ行為をするというのはあってはならいことではあるのだけれど、うちのように上司も部下も若い組織では違うリスクもあるので、こういうニュースを聞くと一概に被害者の声ばかりを鵜呑みにはできない気もしています」

   M社長が言う「違うリスク」とは、部下の女性が嫌いな上司が自分の少し肩や腕に触れたとかを「セクハラ行為」として本社に報告して、上司を異動させようとしているのじゃないのか思われるケースがあるのだとか。

   もちろん、たいてい上司側の言い分は、「激励の意味で肩や腕を叩いたまで」とセクハラ行為は完全否定。しかしながら場合によっては、被害を訴える女子社員は同僚とも口裏合わせをしているケースもって、こればかりはどちらの言い分を信じるべきなのか悩ましいと。

   今回の事務次官の件はもし報道されている内容が事実なら言い訳の余地はないようなものですが、セクハラ問題の微妙なところは行為者本人にそのつもりはなくとも、相手が不快に思ったり、あるいはそれを見ていた周囲の人間が不快に感じたりしたのならば、それはセクハラになる、という事実認定の難しさにあります。

   だから、その部分を逆手にとって、ふだんの腹いせに「セクハラだ!」と騒ぎ立てることも、やろうと思えば可能ではあるわけなのです。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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