2018年 8月 21日 (火)

大学淘汰時代「2018年危機」か!? 私立大の4割が赤字経営、2割が危険水域 

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   少子高齢化で学生数がどんどん減り続けて、定員割れの私立大学が半数近くに達している。 そうしたなか、私立大学を運営する法人の4割近くが赤字経営となり、2割近くが3期連続の赤字という危機的状況に陥っていることが、帝国データバンクが2018年4月26日に発表した調査でわかった。

  • 少ない学生には教室は広すぎる?(写真はイメージ)
    少ない学生には教室は広すぎる?(写真はイメージ)

定員割れの私立大学は、ついに半数近くに

   文部科学省によると、18歳の人口は1992年の205万人をピークに減りはじめ、2009年以降は120万人前後で横バイを続けていた。しかし、2018年から再び減少に転じて、2031年には100万人を割り込むと推定されている。

   また、日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、私立大学の定員割れは約20年前には3.8%に過ぎなかったが、2016年度にはなんとほぼ半分にあたる、44.5%に跳ね上がっており、いわゆる「私立大学の2018年危機」が始まろうとしている。

   帝国データバンクの調査によると、実際、2012年には山口福祉文化大学(山口県萩市)を運営していた学校法人萩学園が経営破たん(負債額41億円)、2013年には創造学園大学(群馬県高崎市)運営していた学校法人堀越学園が経営破たん(負債額45億円)している。

   調査は私立大学を運営する全国の544大学法人(短期大学法人を除く)のうちの498法人を対象に、2014~16年度決算の年間収入、損益などを分析した。それによると、498法人のうち16年度の損益が判明したのは438法人で、その62.8%に当たる275法人が黒字となっていた。

   37.2%にあたる163法人が赤字経営だったが、その内訳をみると、14~16年度の3期分の損益が判明した422法人のうち、19.9%の84法人が「3期連続赤字」、6.4%に当たる27法人は「2期連続赤字」となっている。

   「3期連続赤字」は金融機関からの融資に黄信号がともるといわれるから、経営危機に陥る可能性がある大学が2割近くあることになる。

赤字が多い地域は1位北海道、最下位は意外にもアソコ

   帝国データバンクでは、具体的な大学名を明らかにしていないが、地域ごとの黒字・赤字の大学の割合を発表している。

   2016年度の損益を地域別にみると、赤字の大学の割合が一番高いのが北海道で、18法人中10法人(55.5%)が赤字。続いて九州が37法人中19法人(51.4%)、中国が26法人中11法人(42.3%)、北陸が19法人中8法人(42.1%)、近畿が87法人中36法人(41.4%)と、赤字の割合が4割を超える。

   ちなみに、一番大学が多い関東は169法人中49法人(29.0%)が赤字だった。意外なことに、最も赤字率が低い地域は四国で、6法人すべてが黒字だ。

   帝国データバンクでは、私立大は今後、規模の縮小にとどまらず、統合や再編を余儀なくされ、経営破たんで淘汰される大学が相次ぐとみている。

   今回の調査にインターネットの掲示板などでは、こんな批判の声が相次いだ。

「人口が減っていくんだから、ブラック学校もブラック企業もどんどん潰すべき。税金で助けるなんて愚の骨頂」
「赤字の埋め合わせに外国人留学生を入れて補てんしているんだ」
「半分ぐらい潰したほうが大学卒の権威も上がってちょうどいい」
「生き残るのがムリなところは、早いとこ、決断してくれよ。文科省で何校か呼び出して、どうするつもりか、廃校にしないのか、意思確認すれば?」
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