ご存じのように、Googleの「急上昇ワード」やtwitterの「トレンド」から、人々の関心が高い「旬の話題」がわかります。今回は、Googleの検索機能をフル活用して、英語表現を磨く方法をお伝えしましょう。語彙がぐんぐん増えて、ビジネスでのコミュニケーションにも役に立つ、超実戦的な裏ワザです。ステップ1 「蚊帳の外」+「英語」で検索してみる30年近く「営業畑」を歩んで来た私ですが、取引先との商談や会合での「ネタ探し」は頭が痛いところです。さらに「英語」となると、ハードルはますます上がるばかり。どんな相手にも「ウケ」て、しかも「へ~、そうなんだ!」と感心されるような「旬の話題」を英語で話したい......そんな私が頼りにするのが「Google先生」こと、Googleの検索機能を使った「英語勉強法」です。カンタンに英語で「ネタ」がゲットできて、しかもすぐに使える実戦ワードまで教えてくれるので、「Google先生」様々です。まず、Googleの「急上昇ワード」やtwitterの「トレンド入り」したワードの中から、気になったワードや話題を探します。「急上昇」や「トレンド入り」している話題は、多くの人が関心を示しているという証拠。「はずさないネタ」だという安心感があります。おもしろそうなワードや話題を見つけたら、「英語では何というのか?」を調べてみましょう。やり方は簡単!検索欄に「ワード」と「英語」を打ち込むだけです。今回は、「蚊帳の外」を例に取り上げます。南北首脳会談の後、米国のトランプ大統領や中国の習近平総書記、ロシアのプーチン大統領までをも巻き込んだ国際交渉が動く中で、「日本が『蚊帳の外』になっている」と話題になっているワードです。まず、検索スペースに「蚊帳の外 英語」と打ち込みます。ワードと英語の間に、1文字分スペースを空けましょう。後は、「Enter」キーを押すだけ。すると、「蚊帳の外 outoftheloop」と英語訳が現れます。なるほど、「蚊帳の外」は「outoftheloop」というのか、とうなずきます。「loop」は「輪」という意味。英語では「蚊帳」ではなく「輪」の外というのだな、とわかります。これだけでも「雑談ネタ」に使えそうです。ステップ2 「outoftheloop」の例文をゲットする「蚊帳の外」の英訳が「outoftheloop」とわかったら、実際にどう使われているかが気になります。今度は、検索スペースに「outoftheloop」と打ち込んで「Enter」キーを押します。すると、英語と日本語の両方の検索結果が表示されます。とりあえず英語だけのページはスルーして、日本語の検索結果に注目してください。オススメは、「Weblio」や「英辞郎ontheWEB」といったオンライン英和辞典です。該当ページをクリックすると、「outoftheloop」を使った例文がズラリと表示されます。日本語訳を見て使えそうな例文をピックアップしたら、そのまま暗記してしまいましょう。実際に、自分が使いそうな場面をイメージして選ぶといいでしょう。関連ページをクリックするうちに、おもしろいネタを拾えることがあります。今回、私が注目をしたのは「outoftheloop」の反対語!「outoftheloop」の反対は「intheloop」で、「輪の中にいる」ことから「内情に通じた」とか「情報を与え続ける」という意味。少しカジュアルでこなれた表現ですが、ビジネスの場面でよく使われるようです。ここで、今週のニュースな英語!「outoftheloop」と「intheloop」を使った表現を覚えましょう。Youmissedthemeetinglastweek.Youareclearlyoutoftheloop.(君は先週のミーティングに欠席したから、すっかり『蚊帳の外』だね)I'vebeenoutoftheloopsinceIwentonholiday.Ididn'tknowMr.Suzukiwaspromoted.(休みを取っていたから『蚊帳の外』だ。鈴木氏が昇進したのを知らなかった)Pleasekeepmeintheloopifyouhaveanymorediscussionsabouttheissue.(その件でさらに議論があれば、私に教えてください)ついでに、「outof」を使った熟語表現にも目を向けてみましょう。検索スペースに「outof」と打ち込むと、いろんな例が表示されます。outofthebox(枠を超えた、常識にとらわれない)outoftheblue (出し抜けに、突然)outofdate(時代遅れの)「蚊帳の外」からこんなに英語の世界が広がりました。実際、私の英語コミュニケーションは「Google先生」にお世話になりっぱなしです。「Google先生」のおかげで、「これは使える!」という例文や、おもしろくて使える「ヒット作」に出会うからやめられません!みなさんも英語でのビジネスコミュニケーションに、ぜひ使いこなしてください。(井津川倫子)
記事に戻る