2021年 9月 21日 (火)

その49 公文書類の「元号」偏重 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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新聞は「元号」と「西暦」を併記している

 

   それにしても、役所の文書類が元号だけというのは、いかがなものであろうか――。最近、日本で働く外国人がどんどん増えてきている。この人たちにとっても、元号一本やりは何かと不便なはずである。

 

   役所に出す書類に生年月日を書く時、「西暦ではなくて元号で書かせられました。生まれた年を西暦以外で考えたことがないので、あわてました」。中国人からそう聞かされたことがある。

 

   いや、運転免許証の有効期限だけでなく、元号は日本人の僕にも便利ばかりとは言いがたい。会社を定年退職後、僕は中国にかなり長くいて、「平成」という元号とは縁が薄かった。そのせいか、たとえば「平成15年」と言われても、何もイメージが浮かんでこない。

 

   そんな時、どうするか。やはりまず、平成15年を西暦に換える。2003年である。すると、ああ、あの時はハルビンの大学で日本語を教えだして2年目だったなあ、といったことが初めて頭に浮かんでくる。

 

   いま、新聞各紙の発行日の日付は元号と西暦を併用している。朝日、毎日、読売、日本経済、東京は「2018年(平成30年)〇月〇日」、産経は「平成30年(2018年)〇月〇日」と書いている。

 

   役所は元号尊重もいいけれど、住民に対して、せめてこれくらいのサービスはするべきである。そうでないと、元号そのものが愛想をつかされてしまうのではないだろうか。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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