2018年 5月 21日 (月)

【連休明け「やる気UP」の方法、教えます】最近は「6月病」があるっていうけど?(その6)

印刷

   最近は「6月病」などといわれる、やる気がなかなか起きない人がいるって聞いたけど、それって本当にあるんきゃすか? 「5月病」をこじらせた人なの?

   それに注意するにはどんなことが必要なのか、教えてほしいじぇい。

  • 「6月病」を吹っ飛ばせ!
    「6月病」を吹っ飛ばせ!

長期研修を終えて、緊張の糸がプッツンと......

   じつは「6月病」などと呼ばれている症状は存在します。ただ、5月病が治らないとか、こじらせたというのとは少し違うと考えられています。

   一般に、5月病とは新年度を迎えた4月に、新しい生活環境に適応するためにストレスや疲れを感じている中で、それがゴールデンウイークを境にして緊張が緩み、症状として顕在化していく状況を指します。

   それに対して、6月病の場合は4~5月に感じたストレスや疲れが、6月になってから顕在化していく状態を指して、そう呼ぶ場合が多いです。

   どちらも同じ、環境への適応のためにストレスや疲労を感じていて、それが顕在化することでモチベーションの低下や、やる気の減少につながるという点では共通しています。

   ただ、違うのは「長期の休み」をキッカケにするのではなく、梅雨時の6月という気候が抑うつ状態をつくりやすかったり、長丁場の研修がやっと終わって緊張の糸が完全に切れてしまったりという状況が、モチベーションの低下ややる気の減少を招いている。そう考えられています。

陥りやすいタイプはこんな人

   どんな人が陥りやすいきゃすか?

   4~5月に研修プログラムがきっちり組み込まれている方は、注意が必要でしょう。

   2か月分のストレスと疲れを溜めて、この後に現場(職場)に入るというのですから、すでに抱えているストレスに現場のストレスが積み重なって、潰れてしまうことも考えられます。そこは5月病と同様に、マジメで誠実な人ほど陥りやすいでしょう。

   「現場で実践せねばならない」「活躍せねばならない」「研修を受けさせてくれる会社に感謝しなくてはならない」といったように、どんどん自分を追い込むように、働き詰めになっていく方が多いように感じますし、その一方で「絶対に陥らない」という方もいません。

   したがって、人事の視点でいえば、4~5月で長期の研修を計画している場合は、一人ひとりのケアを大切にしてあげてください。

   長期研修は、確かに一人ひとりの成長を促します。しかし、研修の修了というゴールを迎えた後に燃え尽きてしまい、現場でどう活躍すればいいかまで頭が働かない状態となるケースもみられます。

   研修の最後にキャリアコンサルティングを促して、学んだことの棚卸しと今後のキャリアデザインを考える機会がある場合、燃え尽きる傾向が少なくなるのもモチベーションの維持や、やる気の減少を食い止める一助となっているといえます。

他にも時季によって「やる気」が失せることってあるの?

   ゴールデンウイーク明けや「6月病」以外にも、モチベーションが下がったり、「やる気」が失せたりする時季はあるの? その理由も教えてほしいじぇい。

   ありますよ。時季でいえば、ゴールデンウイークに準ずる、長期休暇後が考えられます。たとえば、お盆休みで実家に帰った後や有給休暇を使って長めのお正月休みを取得した後などがあげられるでしょう。

   こうした場合には、職場や生活環境への適応はすでに問題がなくなっているとしても、生活と仕事のギャップのためにモチベーションの低下がみられることになります。たとえば、毎日クレーム対応に追われていた人が、一切のクレームが入らない生活をまとまった期間で過ごしていると、クレーム対応というストレスのある現場に戻りたくなくなるというものがあげられます。

   本心ではストレスに感じていることでも、ふだんはストレスを感じる環境に身を置いているわけですからギャップをそこまで強く感じることはありません。ところが、一度ストレスのない生活をまとまった期間で過ごしている中で、大きなギャップに気づくのです。そして、「自分は何でこんなにストレスを溜めてまで働いているんだ」といったように、モチベーションの低下に繋がってしまうのです。

   また大きな仕事が完了した後なども、やる気が下がったりモチベーションが低下したりすることに苛まれるケースも多くあります。

   それは、目標達成のために仕事に取り組んできたことで、完成後に張りつめていた糸が切れてしまうからです。「絶対に成功しなければならない」と、気を張っていた仕事が完成したとき、まずは喜びとホッとする感じがあると思います。

   ただ、その状態を放っておくと、何をしたらいいのか、まったく分からなくなることがあります。目標もなく、指示を待つだけといったスタイルになりがちですから、モチベーションの低下が心配されるのです。

   いずれにしても、自分の中で仕事や生活環境へのギャップを強く感じている時や、目前の仕事の完成にだけ力を注いでいる場合など、「視野が狭くなっている」場合に、モチベーションの低下や、やる気の減少が起こり得ると、覚えておいてください。(木村俊夫)

(おわり)

木村 俊夫(きむら・としお)
木村 俊夫(きむら・としお)
キャリアコンサルタント
家庭教師・公務員試験対策講師を経て、30歳で小説家を志し活動したが失敗し挫折を経験する。そんな中での再出発がキャリアコンサルタントだった。とくに過去の経験から自分のことを自分で決められないケースを多く扱ったことから、今後は一人ひとりが自身と向き合うための手伝いがしたいとの強い思いで現在の道を進んでいる。2018年から、一般社団法人セルフキャリアデザイン協会の理事。https://self-cd.or.jp/
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中