2018年 12月 16日 (日)

イチロー選手からあの「黒人主教」まで 心に留めておきたい「ニュースなことば」(井津川倫子)

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   米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の活躍に日米の野球ファンが沸き立ち、英国のハリー王子&メーガン妃のロイヤルウエディングを世界中が祝福。一方、米朝首脳会談を控えて、相変わらずトランプ米大統領のツイッターからは目が離せない......

   そんななか、イチロー選手の「大谷評」から、FCバルセロナ一筋のイニエスタ選手の引退メッセージまで、心に留めておきたい最近の「ニュースな発言」を集めてみました。

   息づかいが聞こえてきそうな「リアルな英語」をお楽しみください。

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    英ロンドンはハリー王子&メーガン妃のお祝いムード一色に 

イチロー選手の「大谷評」に静かな感動!

   まずは、イチロー選手の人間性が垣間見えるこのコメントから。

   野球の神様・ベーブルース以来の「二刀流」で大活躍の大谷選手について、メディアから問われたイチロー選手。まるで記者たちを諭すように、こう答えました。

   You can't even compare me to him. Because he's actually doing something that is going to impact not just Japan or here but the whole world.
(君たちは、僕と大谷選手を比べることすらできないよ。だって彼は、日本や米国だけでなく、全世界にインパクトを与えることをやっているんだから)

   自分の息子ほども年の離れた大谷選手に対して、謙虚に、しかも冷静に実力を評価していることばです。しかも、大谷選手へのエールとも受け取れるメッセージ。不屈の精神力と他を圧倒する練習量で、日米両国で活躍をしてきたイチロー選手だからこそ、大谷選手の「規格外の実力」がわかるのでしょう。

   素直に後輩の実力をたたえるイチロー選手の「大人のコメント」に、静かに感動をした次第です。

   次は、ガラリと話題が変わって、南北首脳会談を終えた文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領のことばから。世界中をあっと驚かせたビッグイベントを成功させ、早くも「文大統領にノーベル平和賞を!」の声が上がるなか、当の文大統領はこんなコメントを。

   President Trump can take the Nobel prize. The only thing we need is peace.
(トランプ大統領はノーベル賞に値する。我々が欲しいのは平和だけだ)

   「トランプ大統領にノーベル賞を!」と、声をあげる支持者たちに囲まれてご満悦なトランプ米大統領と異なり、文在寅大統領はいっこうに名誉や栄光に関心を示すそぶりを見せません。しかも、「我々が欲しいのは平和だけだ」とは、なんと重たいことばでしょうか。

   そんなことを思っていたら、2018年5月24日夜、トランプ大統領が米朝首脳会談をキャンセルするとのニュースが飛び込んできました。いったいこの先、どうなるのか。まだまだ読めませんが、展開次第によっては「2018年を代表することば」になる予感がします。

大きな身ぶり手ぶりで「There's power in love」!

   世界中にLIVE中継された英国のロイヤルウエディング。軍服姿のハリー王子と、シンプルなボートネックのウエディングドレスに身を包んだメーガン妃は、まるで映画のワンシーンを観ているかのような格好よさでしたが、この日の話題をさらったのは、新郎新婦でもジョージ・クルーニー夫妻でもなく、パッションあふれる説教で人々の度肝を抜いたカリー主教でした。

   カリー主教は米国聖公会で初の黒人首座主教で、米国出身のメーガン妃が指名したといわれています。マーティン・ルーサー・キング牧師のことばを引用しながら、大きな身ぶり手ぶりで「愛の力」について力説しました。

   There's power in love, don't underestimate it
(愛には力がある。愛の力を見くびってはいけない)

   カリー主教の登場はかなりセンセーショナルで、放送中から「この黒人主教はだれ?」といったメッセージがSNS上で飛び交っていたそうです。ハリー王子の兄ウイリアム王子の結婚式では、キャサリン妃の美人の妹、ピッパ・ミドルトンさんが話題をさらいましたが、今回はカリー主教が影の主役になったようです。

   最後は、今シーズン限りでFCバルセロナからの退団が決まったイニエスタ選手のお別れのことばから。

   It's been a pride and a pleasure to defend and represent this badge, which for me is the best in the world.
(このバッジ〈FCバルセロナの〉を守り、代表をしてきたことは誇らしく、そして喜びだった。僕にとって世界で最良だった)


   Thank you to the fans, for all your love, everything you've made me feel since I arrived here as a boy. I leave as a man. I will keep you in my heart forever
(ファンの皆さん、あなたたちのすべての愛に、少年の時にここに来て以来、あなたたちが私にしてくれたすべてのことに感謝する。私は大人になってここを去る。永遠にあなたたちのことを胸に抱き続けるよ)

   FCバルセロナを去ったイニエスタ選手は5月24日に来日。Jリーグ、ヴィッセル神戸でプレーすることになりました。日本でどんな活躍をするのでしょうか、目が離せませんね。

   このように、英語のニュースに触れる時は、ぜひ、「人のことば」に注目をしてください。日本語では紹介されていない「珠玉のことば」に出会うことがあります。

   これから毎月の最終週には、英語の世界で見つけた「心に留めておきたいことば」をご紹介していきます。どうぞご期待ください。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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