2018年 6月 18日 (月)

ジダン辞任劇の真相 サッカーファンに刺さった別れ際のひと言(井津川倫子)

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   レアル・マドリードを欧州チャンピオンズリーグ3連覇へ導いたジネディーヌ・ジダン氏が突然、監督辞任を発表して衝撃が走りました。

   誰もが知るサッカー界の「英雄ジダン」。選手時代の華々しい成績に加え、監督としても前人未踏の業績を残していただけに、「なぜ、このタイミングで?」と関心を集めています。さらに、去り際に残した「あの、ひと言」をめぐってファンがやきもき。ワールドカップの結果も影響するとあって、ジダン氏の去就に注目です。

  • サッカーファンがジダン氏の去就に注目(写真はイメージ)
    サッカーファンがジダン氏の去就に注目(写真はイメージ)

「英雄ジダン」電撃辞任のワケは?

   欧州のトップクラブがしのぎを削るチャンピオンズリーグ。前人未踏の3連覇を果たした直後の辞任発表に、衝撃が走りました。

   Zinedine Zidane announces that he is stepping down as Real Madrid manager, five days after leading them to a third straight Champions League title.
(ジネディーヌ・ジダン氏は、チャンピオンリーグ3連覇を果たした5日後に、リアル・マドリードの監督を辞任すると発表した)
・step down:辞任する

   ジダン氏の辞任発表はまったくの「想定外」だったようで、メディアの報道からも衝撃の大きさが伝わってきます。

   The Spanish media was taken aback.
(スペインメディアはあっけに取られた)
・be taken aback:あっけにとられる、不意を打たれる

   It has hit the dressing room like a bomb!
(レアル・マドリードのロッカールームを爆弾のように打ちのめした!)
・dressing room:ロッカールーム、楽屋、更衣室

   辞任会見の直前に退任の意向を聞かされたレアル・マドリードのペレス会長は、驚きの色を隠せませんでした。

   This is a sad day for me, for the players and for everyone involved with the club..
(私にとって、選手やクラブに関わる全ての人にとって、悲しい日になった)

   渦中のジダン氏は、退任の理由について会見でこう述べました。

    I think this team needs a change, a different voice, another methodology. (このチームには変化が必要だ。違う声、異なる方法論が)

   とはいえ、その横でペレス会長が「ジダン氏にはチームに残って欲しかった」と、未練たらたら発言したくらいですから、どうやらチームは「変化」を求めていなかったようにもみえます。

別れ際に「See you later」 その真意は?

   ジダン氏の「今後」をめぐっては、いろんな臆測が飛び交っています。

   当のジダン氏は、「新しいクラブを探していないし、来シーズンは監督をするつもりはない」と否定していますが、すでにいくつかの有名クラブが獲得に動いているという報道もあります。

   さらに、まもなく開催されるワールドカップロシア大会での結果次第では、現デシャン監督に代わって、ジダン氏がフランス代表チームの監督に就任するのでは、という報道も。

   デシャン氏、ジダン氏といえば、共に1998年のワールドカップフランス大会で母国チームを優勝に導いた時の主力選手です。

   当時、出張でパリを訪れていた私は、フランスチームが優勝した瞬間、街中に歓喜の声が響き渡り、アパルトマンの窓という窓から紙吹雪が舞ったことを思い出します。それまで味わったことのない、ケタ違いのお祝いムードに、ヨーロッパでのサッカー人気の高さを痛感しました。

   さて、その後、選手獲得をめぐる経営陣との確執が辞任の理由だと報道されるなか、ジダン氏が発した「ひと言」が「今後の去就をほのめかしている」と、ウワサになっています。その「ひと言」とは......

   See you later.
(また、お会いしましょう)

   退任会見の場で、ジダン氏が「Good bye」(さようなら)ではなく、再会をほのめかす「See you later」(また、会いましょう)と言ったことから、「(経営陣が代わったら)リアルに戻ってくる」と、ファンや地元に期待が広がっているとのこと。真意のほどはわかりませんが、「英雄ジダン」の「ひと言」に世界が注目していることは間違いありません。

   そこで、今回の「ニュースな英語」は、「See you」を取り上げます。

   別れのあいさつとしての 「See you」(またね) 「I will see you」の略で、「きっと再会する」という力強さを含んだ表現です。

   「Good bye」は「もう会えないかもしれない」というニュアンスで使われることがあるので、日常的には「See you」を使うことが多いです。

   See you!(またね!)
   See you later(また後でお会いしましょう)
   See you then(では、その時にまたお会いしましょう)
   See you tomorrow(また明日)
   See you again someday(またいつかお会いしましょう)
   Nice to see you!(また会えてうれしいです)

   「See you」には、どんな相手でも「また会えそう」というポジティブな余韻が残ります。アルジェリア移民の両親を持つことから「北アフリカ移民の星」とも称されるジダン氏。引退にはまだまだ早いので、近いうちに指導者として復帰して「Nice to see you」(また会えてうれしい!)という声を聞きたいものです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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