2024年 4月 20日 (土)

仰天! 40代女性は20代男性より「のん兵衛」だった その意外なワケは?

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   近年、健康志向の高まりによって男性のアルコール類を飲む量が減っているが、40代以上の女性では逆に増えている。その結果、なんと20代の若い男性より、40代~50代の女性のほうが「呑兵衛」(のんべえ)であることがわかった。ニッセイ基礎研究所が2018年7月31日に発表した。

   いくら最近の若者が「草食男子」になったとはいえ、お姉サマたちに飲みっぷりで負けていいのだろうか。レポートをまとめた研究員に聞くと、意外な答えが......。

  • 40代女性はお酒が強い?(写真はイメージ)
    40代女性はお酒が強い?(写真はイメージ)
  • 40代女性はお酒が強い?(写真はイメージ)

男性は「アルコール離れ」、40代以上の女性は「酒好き」に

   リポートは、ニッセイ基礎研究所の主任研究員、久我尚子さんがまとめた「縮小するアルコール市場、その活路は?」。国税庁の酒類消費量のデータや、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」、総務省「家計調査」などの統計をもとに分析した。

   それによると、日本のアルコール市場は1996年をピークに縮小傾向にある=図1参照。また、飲む酒類の中身も変わってきた。飲み屋に入れば、「とりあえずビール」と言って、おしぼりで顔を拭くのが一般的だったのは1990年代半ばまで。当時は、ビールが全体の7割を占め、2位の清酒と合わせると全体の8割を超えていたが、90年代後半からはビールや日本酒が減少する一方、発泡酒やリキュール、そのほかの醸造酒などが増え、多様化している。

酒類消費数量の推移(国税庁「酒のしおり」より作成)
酒類消費数量の推移(国税庁「酒のしおり」より作成)

   いったいどうしてアルコール消費量が減っているのか――。その原因としてリポートが指摘しているのは、少子高齢化の影響だ。

   日本の人口は2010年をピークに減少傾向に入ったが、その前の段階からお酒をよく飲む現役世代の割合が減り、その分、飲酒量が大幅に減る60代以上の割合が増えている。

   飲酒する日に2合以上飲む人の割合は、男性の50代までは4割を超えるが、60代では3割以下に下がる。総人口に占める60代以上の割合は、1996年では21.3%だったが、2016年では34.0%(12.7%増)に増えているから、その分、飲む酒の量全体が減るわけだ。

   そのうえ、男女別の「飲酒習慣率」を見ると、男性は全世代で飲む量が少なくなっている=図2参照。飲酒習慣率とは、「週に3回以上飲酒し、その日は1日あたり清酒換算で1合以上を飲む」習慣のある人の割合だ。

   その飲酒習慣率が、20代男性では、1996年の36.2%から2016年には10.9%に激減している。なんと3分の1以下だ。飲み盛りの40代でも63.3%から37.9%へ、50代でも62.2%から46.1%に減っている。

   なぜ、男性は「アルコール離れ」をしているのだろうか。リポートでは「健康志向の高まりや、長く続いた景気低迷の影響を受け、会合の機会が減ったことがあげられる。2008年から40代以上で、いわゆるメタボ検診が始まり、体重増加を気にしてアルコール摂取を控えようとする男性が増えた可能性がある」と分析している。

飲酒習慣率の変化(1996年と2016年)(厚生労働省「国民健康・栄養調査」より作成)
飲酒習慣率の変化(1996年と2016年)(厚生労働省「国民健康・栄養調査」より作成)
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