2021年 1月 16日 (土)

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個人データを1人87ギガバイトも持っているグーグル

世耕さん「日本のキャッシュレス化が遅れたのは、クレジットカード業界の仕組みが複雑で、小売店が支払う手数料が約4%と異常に高いことにあります。だから、小売店は現金のほうがいい。現在、日本人の購買データを海外のプラットフォーマーが虎視眈々と狙っています。ここを守らないと、彼らに個人顧客データを完全に持っていかれます。
先日、日経ビジネス(2018年5月28日号)の記事を読んで衝撃を受けました。記者が『私の個人情報を開示しろ』と、プラットフォーマーの日米大手7社(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、ヤフー、LINE、楽天)に申し込んだ。すると、グーグルとフェイスブックが開示に応じたが、何とその情報量たるや、グーグルで87ギガバイト、フェイスブックで40ギガバイトもあった。検索履歴はもちろん、自分が何月何日何時にどこにいたという位置情報まで全部把握されていた。いったい彼らのデータベースはどうなっているのか。
ただ、日本にも一つだけ溜め込んでいるビッグデータがある。企業同士の取引情報です。非常に質が高いのに放っておかれている。企業、業界、国境を超えて大いに価値をもたらすと思います。このビッグデータをAIに食べさせることによって、製品やサービスの品質を高めていくことができると期待しています」

十河さん「日本は圧倒的にキャッシュレスが遅れています。特に地方に行くとひどい。タクシーに乗ると絶対現金です。これだけ経済が発展しているのに現金主義の国は、世界にほかにない。JRのスイカはキャッシュレスだが、データ活用ができていない。もったいないなあと思いますね」

竹中さん「みなさん、働き方改革では何から始めますか?」

中畑さん「まず本人が変わらないとダメです。会長の中西宏明の言葉ですが、日本人に『君は優秀だから上のポストをやらないか』と言うと、たいてい『いえ、まだ結構です』と遠慮する。米国人に『誰かやらないか』と言うと、出来もしない人間が手を挙げる。どっちが会社を強くするか。日本人は優秀でも課長のままで、チャレンジをしない。米国人は今できなくても、上の役職に必要なスキルを一生懸命自分でつくろうとする」

十河さん「伸びている国、インドネシアやフィリピンの若い人は、めちゃめちゃ仕事へのモチベーションが高い。『これやってみないか』と聞くと、『絶対やります!』という。経験や知識がなくても、やり切るぞというパッションを持っていますよ」

富田さん「地方にいると、働く概念が中央とは違うと痛感します。役場に90人の職員がいるが、みんなマルチタスクを持っています。本業の公務員のほかに、消防団員、体育指導員、PTA会長だったりする。それらは『やらされ仕事』ではなく、みんな大好きで、けっこう楽しくやっています。やっていて楽しいとかやりがいがあるとか、内発的な働く動機が大切です」

(記者:福田和郎)

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フォーラム参加者プロフィール(発言順)

●竹中平蔵(東洋大学教授・慶應大学名誉教授)
日本開発銀行を経てハーバード大学客員准教授、経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣、郵政民営化担当大臣等を歴任、未来投資会議メンバー。
世耕弘成(経済産業大臣・参議院議員)
早稲田大卒、米ボストン大大学院修了。NTT勤務を経て1998年、参議院議員(現在4期目)。総務大臣政務官、首相補佐官、自民党幹事長代理など歴任。
十河(そごう)宏輔(AnyMind Group Limited共同創業者兼経営最高責任者)
2010年日本大学卒、マイクロアド入社。18年AIを活用、SNSでフォロワーの多いインフルエンサーを広告宣伝に使いたい企業と直接マッチングするビジネスを起業。現在、東南アジアを中心に12拠点で事業を展開。
富田能成(よしなり)(埼玉県横瀬町町長)
国際基督教大卒、日本長期信用銀行勤務を経て2015年現職。16年、地方創生や新しい公共サービスにつながるアイデア、先進的プロジェクトを持つ企業や個人を町に呼び込む官民連携プラットフォーム「よこらぼ」を設立。
中畑英信(日立製作所代表取締執行役員専務)
九州大卒、日立製作所入社。グローバル事業本部経営企画部長などを経て、2018年CHRO(取締役人事部長)兼人財統括本部長。

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