2018年 11月 18日 (日)

驚くほど似ているボルトと本田 二人の「ビッグマウス」から学ぶ言葉(井津川倫子)

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   陸上界を引退した男子短距離王のウサイン・ボルト氏が、サッカー豪Aリーグのセントラルコースト・マリナーズでサッカー選手として念願のデビューを飾りました。

   かねてからプロのサッカー選手になる「夢」を公言してきたボルト氏。本格的なシーズンインを前に、早くももう一人の「スーパースター」との対戦が話題になっています。

  • 豪州サッカー界で活躍するウサイン・ボルトと本田圭佑、両選手の共通点は……(写真はイメージ)
    豪州サッカー界で活躍するウサイン・ボルトと本田圭佑、両選手の共通点は……(写真はイメージ)

背番号「95」ほろ苦デビューにも超ポジティブ発言

   オリンピックで8個の金メダルを獲得した陸上界のスーパースターは、「陸上競技を引退したらプロのサッカー選手になりたい」と、これまでにドイツや南アフリカのサッカークラブでトレーニングを積んできました。

   今回、地元アマチュアチームとの練習試合に後半途中から出場したボルト氏。100メートルの世界記録「9秒58」にちなんだ背番号「95」番を目当てに、会場にはシーズン前としては異例の1万人のファンが詰めかけたといいます。

   ですが、肝心のプレーはというと、快足で場内を沸かせる場面はあったものの、好機でボールを失ったこともあり、残念ながら「いまひとつ」といった評価。それでも、さすがに世界を制した男は次元が違います。かねてから、「超ポジティブ」発言を連発していました。試合前のインタビューでは、

I always say that 'anything is possible, don't think limits' and I look forward to the challenge.
(僕はいつも、「何事も可能だ。限界をつくるな」と言っている。挑戦することを心待ちにしている)

・look forward to~:~を楽しみにしている

   さらに試合後にはツイッターで、こうつぶやきました。

I can never be a failure!!!
(僕は絶対に失敗しない!)

   じつは試合前のインタビューでは、「プロのサッカー選手になるためにはもっとトレーニングが必要だし、失敗もするだろうとわかっている」と述べていました。それでも「絶対に失敗しない」と宣言したのは、「成功するまで全力で努力をする」という強い意志の表れでしょう。

   チャンピオンになってもさらに新しいゴールに向けて努力するボルト氏。「有言実行」で知られるスーパースターの挑戦を、世界中が見守っています。

「対戦できるのは光栄」本田とボルトの意外な共通点?

   ボルト氏に負けず劣らずの「有言実行」ぶりで知られるのは、サッカーの本田圭佑選手でしょう。期せずしてボルト氏と同じ豪Aリーグのメルボルン・ヴィクトリーに加入した本田選手は、ボルト氏との「サッカー対決」について記者団に問われ、こう答えました。

It would be awesome if I can play against him.
(もし、彼と対戦できたら最高だ)

・awesome:すばらしい、最高だ

   報道によると、二人が対戦する可能性があるのは、一番早くて11月の試合だとか。ぜひ、実現してほしいものです。

   ところで、このボルト氏と本田選手。調べてみたら、いくつか共通点がありました。

   まず、二人とも1986年生まれの同級生ということ!

   6月生まれの本田選手が約2か月「お兄さん」になりますが、まだまだ32歳と若い二人。人生100歳時代ですから、この先、第二、第三の人生に挑戦してほしいものです。

   さらに、ボルト氏のプロサッカー挑戦と同様、本田選手もカンボジアのサッカー代表チームのゼネラルマネジャーに就任して、サッカー選手との「二足のわらじ」に挑戦しています。新たな挑戦に向けた二人の発言に、モチベーションの源泉が垣間見えます。

   ボルト氏は、

I hope I can make a positive contribution to the club
(クラブにとって、プラスの貢献ができることを望んでいる)

と言います。

   本田選手は、

I want to contribute all my experience to the Cambodian national team
(これまでのすべての経験を、カンボジア代表チームのために役立てたい)

と述べています。

   意外にも、ボルト氏と本田選手に共通するのは、チームに「貢献したい」「役に立ちたい」という気持ちでした。

   「オレオレ」風の目立ちたがり屋だと誤解されがちな二人ですが、じつは「いい仕事をしたい」「役に立ちたい」という気持ちがモチベーションになっているのですね。

   さて、ここで「今週のニュースな英語」です。「make a contribution to ~」(~に貢献する)という慣用句を使った言い回しを学びましょう。

You made a contribution to the company
(あなたは会社に貢献してくれた)
Our challenge will make a contribution to the next generation
(私たちの挑戦は、次世代に貢献するでしょう)

   形容詞の「significant」(多大な)を加えると、貢献度が強くなります。

You made a significant contribution to the company
(あなたは会社に多大なる貢献をしてくれた)

   逆に「tiny」(わずかな)という形容詞を加えると、貢献度が薄まります。

Our challenge will make a tiny contribution to the next generation
(私たちの挑戦は、次世代にわずかに貢献するでしょう)

   南半球の豪州で活躍する二人の挑戦者たち。10月のAリーグ開幕に向けて、熱い「貢献」を期待したいものです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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