山手線沿い住むなら「田端」が狙い目? 29駅の家賃相場ランキング

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   山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキングで、下町情緒あふれる北区の「田端」が1位に輝いた。

   リクルート住まいカンパニー(東京都港区)が運営する不動産・住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」が「山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2018年版」を、2018年9月7日に発表。2位は西日暮里(荒川区)、3位の目白(豊島区)だった。

  • 田端周辺は下町情緒あふれる。谷中や日暮里も近い
    田端周辺は下町情緒あふれる。谷中や日暮里も近い
  • 田端周辺は下町情緒あふれる。谷中や日暮里も近い

豊島区、トップ10の半分を占める

   山手線29駅の家賃相場の安い駅ランキングで、首位に輝いたのは「田端」。SUUMOによると、都心を回遊する山手線のなかでは珍しく住宅地が目立ち、下町情緒が残る地域という。駅周辺に大きな繁華街はなく、単身者が夜遅くまで出歩く楽しみは少ないかもしれない。半面、ノスタルジックな雰囲気のあふれる商店街「田端銀座商店街」があり、ゆったり生活できる街といえそうだ。

   田端駅は山手線だけでなく、埼玉・大宮から東京を経由して横浜まで走る京浜東北線も利用できるので、アクセスもいい。また、隣駅で2位の西日暮里とは約700メートル、その向こうで7位にランクされる日暮里駅までも約1.3キロメートルと駅間距離が狭く、両駅とも徒歩圏内にある。

   西日暮里は、日暮里・舎人ライナーと東京メトロ千代田線、日暮里駅には京成電鉄、常磐線などが利用できるため、交通アクセスのよさは大きな利点といえそうだ。

   家賃相場の安い駅のトップ10は、別表のとおり。トップ3以下、4位が大塚(豊島区)。駒込(豊島区)と高田馬場(新宿区)が5位に入った。家賃が安い物件は、山手線の北側を走るエリアに多い傾向があるようで、トップ10のじつに半数を豊島区が占めた。

   11位には大崎(品川区、9.20万円)、12位に新大久保(新宿区、9.70万円)、13位が上野(台東区、9.76万円)。以下、五反田(品川区、9.80万円)、品川(港区、10.20万円)、目黒(品川区、10.45万円)、御徒町(台東区、10.60万円)、秋葉原(千代田区、10.75万円)と続き、19位は神田(千代田区、10.80万円)だった。

夜遊び歓迎! 繁華街に住みたいなら、池袋がいいかも

   山手線沿いは、渋谷(25位、渋谷区、11.50万円)や新宿(23位、新宿区、11.40万円)、池袋などの大きな繁華街があるが、その中で一番の「お手頃価格」なのが断然! 7位の池袋(豊島区)だ。

   ともに家賃相場が11万円を超える渋谷や新宿に比べて、池袋の家賃は8万円台。交通アクセスや商業施設は、渋谷や新宿に劣らぬ充実ぶりで、とにかく繁華街の近くで生活したい! というのであれば、池袋は検討に値するかもしれない。

   池袋は、地域によっては徒歩5分ほどに閑静な住宅地が広がっており、昔ながらの商店も営業している。そのためか、池袋は山手線全駅の中で今回対象となった物件数が突出して多く、渋谷や新宿の約2倍。SUUMOは、「住みたい部屋のタイプをいろいろ検討できる選択肢の多さは見過ごせない」としている。

   さらに、池袋は区をあげてアニメなどクールジャパンカルチャーを推進している印象に加えて、「劇場の街」という側面もある。駅西口の東京芸術劇場のほか、老舗のサンシャイン劇場、豊島区立舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」やシアターグリーンなど、規模を問わず多種多様な作品が楽しめる。

   高値圏をみると、20位が代々木(渋谷区、11.00万円)、21位に東京(千代田区、11.10万円)、22位は浜松町(港区、11.20万円)、23位が新宿と田町(港区、11.40万円)、25位の渋谷までが家賃11万円台。以下、恵比寿 (渋谷区、12.00万円)、新橋(港区、12.40万円)、原宿(渋谷区、12.80万円)と続き、29位の有楽町(千代田区、12.85万円)が最も高かった。

   なお調査は、2018年4月1日から6月31日までのデータを抽出。山手線の全駅で、駅徒歩15分以内、10平米以上から40平米未満のワンルーム・1K・1DKの定期借家を除く物件を対象とした。家賃の算出・法は、SUUMOに掲載したアパートやマンションの管理費を含む・額賃料から中央値を算出した。

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