2018年 10月 22日 (月)

残業時間が少ない職種No.1は「経理事務・財務アシスタント」 その理由は?

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   残業時間が最も少ない職種は、「経理事務・財務アシスタント」であることがわかった。総合人材サービスのパーソルキャリア(東京都千代田区)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、20~59歳のビジネスパーソン1万5000人を対象に平均残業時間を調査。全124職種の残業時間が明らかになった。2018年10月2日の発表。

   「経理事務・財務アシスタント」の残業時間は、月平均11.1時間。これは1か月の出勤を20日間とした場合、残業時間は1日あたり33.5分となる。2番目に少ない職種は「秘書・受付」の11.6時間、次いで「医療事務」の12.3時間だった。

  • 残業時間が多い職種は?
    残業時間が多い職種は?

アシスタント職の働き方、部署によって大きく変わる

   残業時間が最も少ない職種のTOP20は、別表のとおり。ランキングの上位には、アシスタント職種と医療系専門職が多くランクインした。

(デューダ調べ)
(デューダ調べ)

   デューダによると、アシスタント職の働き方は部署によって大きく変わると指摘。たとえば、124職種の中で最も残業時間が少ない職種の「経理事務・財務アシスタント」は決算月などが繁忙期で、10位の「営業事務・アシスタント」は営業担当や顧客からの急な依頼が入り、想定外に帰宅が遅くなる日も発生する。「『アシスタント職は一貫して残業が少ないのでは』と思われがちですが、これは誤った解釈と言えます」という。

   ただ、こうした職場環境でも残業時間を月10時間台に抑えることができているのは、「この職種で働く人たちが『効率』や『生産性』を重視し、実践しているからだと考えられます」とみている。

   6位の「薬事」のほか、8位の「臨床開発関連」、15位の「分析・評価・品質管理・品質保証」、20位の「学術・メディカルサイエンスリエゾン」など、医療系専門職が多くランクイン。この職種も繁閑の差が大きいことが特徴で、担当プロジェクトが佳境になると、月50時間以上の残業をすることもあるので、常に残業が少ない仕事とは言い切れない。

   ただ、医療専門職は以前と比較して分業化が大幅に進んでいる職種でもある。分業化によって、残業時間の軽減につながっている企業もあるという。

   また、金融業界では「生命保険・損害保険(個人営業)」が11位、「銀行(個人営業)」が14位、「金融事務」が19位にランクインした。金融業界は、法令順守(コンプライアンス)に対する意識が高いこともあり、働き方改革を率先して進めている企業が多いとみられる。

   IT分野で、唯一TOP20以内にランクインしたのが、「テクニカルサポート・ヘルプデスク」。営業時間が定められていることが多いため、メリハリある働き方を実現できる人が多いようだ。

残業時間が多いのは「世の中のニーズ」「仕事の専門性」の高い職種

   その一方で、残業時間が最も多かった職種は「ゲーム(制作・開発)」で、残業時間は月平均で45.3時間だった。これは1か月の出勤を20日間とした場合、残業時間は1日あたり2時間16分となる=別表参照

   スマートフォンの普及によってゲーム人口は大幅に増加しているが、ゲーム開発の中でもオンラインゲームや携帯ゲーム、ソーシャルゲームは日々の改修や開発が欠かせない分野のため、スピーディーな対応力が求められている。それが残業時間の多さにつながっているようだ。

   また、3位と5位には施工管理職がランクイン。オリンピック需要に伴う建設ラッシュがあちらこちらで発生しているにもかかわらず、分野によっては職人が少なく、なかなか工事が進まないことがある。

   そうした結果として、工事スケジュールに遅れが生じがちになり、納期を厳守するために必要な残業が発生することもあるとみられる。

   「世の中のニーズ」や「仕事の専門性」の高い職種で、残業が多くなる傾向にある。

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