2021年 1月 21日 (木)

いまこそ「移民」を考える 事実上の受け入れなのに議論はなおざり(城繁幸)

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政府は「移民じゃない」と強弁

   最大の問題は、政府が「あれは移民ではない」と言い訳しているせいで、誰も移民受け入れの議論を本気で行っていないという点にある。

   移民だからという理由で社会保障の輪から締め出すことは許されない。彼らを社会保障の枠組みにどこまで参加させるのか、そのコストはどうするのかは未定のままだ。

   政治的な権利も誰も議論していない。将来、もし彼らが数十万人規模でデモを行い「我々に永住権と選挙権を!」と要求したなら、我々はどう対応するのか。そういう議論が行われている様子もまったく見られない。

「移民ではないのだから、面倒なことはすべて先送りしてかまわない」

   そうした政府のスタンスのまま、日本社会はなし崩し的に大きな転換期を迎えている。

(城繁幸)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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