2018年 12月 14日 (金)

「技術イノベーションをオープンに」 花王がスキンケアの常識を超える新技術を披露

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   花王グループは2018年11月27日、東京都内のホテルで「技術イノベーション説明会」を開き、サブミクロンの極細繊維からなる積層型極薄膜「Fine Fiber(ファインファイバー)技術」を披露。化粧品や治療領域に貢献しうる新たな技術として、その可能性を語った。

   澤田道隆社長は、「花王はマーケティング企業のイメージが強いが、基礎研究や本質研究を土台としたイノベーション企業でもある。これからは自らの研究の成果を自社商品のみならず、社会課題の解決のために、一緒になって取り組んでいける企業などの仲間とともに未来の社会に貢献していきたい」と、オープン化の意義を語った。

  • 花王はイノベーション企業」と語る澤田道隆社長(2018年11月27日開催の「技術イノベーション説明会」で)
    花王はイノベーション企業」と語る澤田道隆社長(2018年11月27日開催の「技術イノベーション説明会」で)

花王は「技術イノベーション」で未来の社会に貢献

   化学メーカー大手の花王は、家庭用洗剤やバス・トイレタリー用品、化粧品などで知られる。そこで培われてきた「本質研究」は、毛髪、皮膚などの「ヒトの本質研究」、泡や界面、繊維などの「物質の本質研究」からなる基盤技術研究と、価値開発研究を融合させることで、新たな技術を見出し、イノベーションを創出。それが、モノづくりにおける「花王」らしさでもある。

   「今も研究者のつもりでいる」という澤田道隆社長は、「花王らしい、オープンイノベーションの場を提供したい。花王の持つ技術を、こういう使い方がある、こんな考え方があると、協力しあうことで社会が抱える問題を解決していきたい。」と、技術力の高さをアピール。研究や技術革新で、社会に貢献する取り組みをさらに強化していく。

5つの研究領域について説明する長谷部佳宏・専務執行役員
5つの研究領域について説明する長谷部佳宏・専務執行役員

   説明会で披露されたのは、皮膚の化学から「Fine Fiber技術」、健康の科学から「RNA Monitoring」、毛髪の科学から「Created Color」、界面の科学から「Bio IOS」、環境の科学から「Package RecyCreation」の5つの研究領域。

   たとえば「Fine Fiber技術」は、「おむつに使われていた繊維の技術が人工皮膚へと研究・開発された」(専務執行役員・研究開発部門の長谷部佳宏氏)。「Fine Fiber技術」が創り出す積層型極薄膜は、軽く、やわらかい。肌に貼り付けても端面がわかりにくいため、自然で肌の動きにも柔軟に対応。肌の表面を均一になめらかに整える=写真参照。それにより、スキンケアやメイクといった化粧品、また将来は治療領域への応用を視野に入れる技術となった。

   花王では今後、現在展開する多様な化粧品製剤と組み合わせて用いることで、これまでの常識を超えるスキンケアやメイクの提案に挑戦していくとしている。

「Fine Fiber技術」で創った人工膜は、肌そのもの!(写真上)
「Fine Fiber技術」で創った人工膜は、肌そのもの!(写真上)
軽く、薄く、やわらかい(写真下)
軽く、薄く、やわらかい(写真下)

   なお、「Fine Fiber技術」のデモ動画は、YouTubeの「花王動画チャンネル」で公開している。

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