2018年 12月 15日 (土)

楽天カードの限度額が200万円にアップ!「もっと買ってね」攻勢に揺れるココロ(北条かや)

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   いつもお世話になっている(?) 楽天からメールが届いた。

「日頃より楽天カードをご愛顧たまわり誠にありがとうございます。本メールが届いた特別な会員様へ、ご利用可能額に関する重要なご案内をいたします。お客様の楽天カードの限度額を、100万円から200万円に増額させていただきました」

   に、にひゃくまんえん......!! 限度額が200万円になったということは、1か月に200万円分の買い物をしても、「この人、ちゃんと支払えるの?」と、疑われたりしないということだ。

  • 「ご利用は計画的に!」
    「ご利用は計画的に!」

支出はすべて1枚のカードにまとめてきた

   私は光熱費や通信費、家賃など、生きるのに必要な支出すべてを楽天カードで済ませている。毎月5~10万円以上を利用。美容整形や引っ越し、年金保険で何十万と使ったこともある。にもかかわらず、一度も支払いができなかったことが、ないのです(ここ、密かに自慢したいポイント)。

   そう、私のような零細フリーランスでも、借りたお金は必ず返すという基本を守り続けていれば、こうやって「限度額の増額」という形でお墨付きをもらえるのだ。

   ちょっと、嬉しい。

   クレジットカードの「クレジット」には、「信用」という意味がある。雇用が不安定な私にとって、せめて金融会社からの信用が得られるのは嬉しいことである。カードの限度額は、「あなたにはきちんと支払う能力がある(と信じていますよ)」という評価だ。

   偉そうなことを言っているが、もうカード会社くらいしか、私を信用してくれないのである。なにしろ私自身が、私を信用していないのだから。

   以前、「稼いでも稼いでも『お金がない』不安 『貧困妄想』って何だ!?」(J‐CASTニュース 会社ウォッチ 2017年11月18日付)で書いたように、私はここ数年、うつ病からくる「貧困妄想」に取り憑かれている。貧困妄想ってヤツは厄介で、いくら収入が増えても自尊感情が回復しない。一方、収入が少しでも減ると、「私の人生はもう終わりだ」と、落ち込む。大げさなようだが、鬱になったことのある人なら少しはわかってもらえると思う。自分の稼ぐ力を、まったく信用できないのだ。

限度額に、思いのほか自信がついた

   鬱はよくなったが、今でもお金を使うたび、「預貯金が底をつくのではないか」と、心がざわざわする。交通系ICカードに1000円チャージするだけで、「ああ、現金が減ってしまった」と不安になる。

   小銭でも1000円札でも、現金が目に見えて減るのが怖いから、私はクレジットカードが好きなのだ。目の前で現金が減る恐怖がないし、ポイントも貯まって一石二鳥ですからね......

   もちろん日々、明細をチェックして、使いすぎないよう気を付けている。その確認作業がまた、金銭的不安を遠ざけてくれるのだ。

   まあ楽天にしてみれば、私が貧困妄想のどケチだろうが、買い物依存症のジャンキーだろうが、どっちでもいいだろう。「きっちり支払うカモ」だと思われているだけ、だと思う。ショッピング枠を200万円に増やして、もっと高額の買い物をさせようという魂胆だ。

   でも私は、その魂胆を数字で示されたのが嬉しかった。漠然とした金銭的不安を抱える人間にとって、支払能力を具体的な数字で教えてくれる「限度額システム」はありがたい。思いのほか、自信がついた。

   楽天カードよ、ありがとう! でも絶対に、私は200万円も使いませんがね......。「勝って兜の緒を締めよ」ならぬ、「買って財布の紐を締めよ」である。

   よーし、明日からも節約生活に励むぞ~!(北条かや)

北条かや
北条かや(ほうじょう・かや)
1986年、金沢生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。近著『インターネットで死ぬということ』ほか、『本当は結婚したくないのだ症候群』『整形した女は幸せになっているのか』『キャバ嬢の社会学』などがある。
【Twitter】@kaya_hojo
【ブログ】コスプレで女やってますけど
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