2018年 12月 16日 (日)

「1日最大○○円!」コインパーキングの看板にだまされるな! トンデモ料金を取られないコツは

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   「1日最大○○円!」などとうたったコインパーキングの看板をよく見かける。「安い!」と思って駐車すると、トンデモ料金をとられるトラブルが後を絶たない。

   看板をよく見ると、割引料金には条件があるのに、小さな字で表示したりして利用者にわかりづらくしているケースがあるからだ。特に、年末年始やクリスマスイベントなどでは「特別料金」になり、目の玉が飛び出るような額を請求される例が目立つため、国民生活センターは2018年11月22日、「利用する前に看板の表示を隅々までよく確認しよう」と呼びかけた。

  • コインパーキングに入る前に……(写真はイメージ)
    コインパーキングに入る前に……(写真はイメージ)

「1日最大1000円」は翌日から「1日3000~4000円」

   国民生活センターによると、かつてはコインパーキングの高額料金の相談件数が多かったが、悪質業者対策のために業界団体が「看板表示のガイドライン」を作った2014年以降は年間300件前後の横ばい状態で推移してきた。ところが昨年(2017年)は363件に増加した。これは、最近、スマホアプリを使った駐車場の利用が急増していることが影響しているという。

   トラブルの多くは「1日(24時間)最大料金」という宣伝内容の意味を、利用者が誤解していることからくる。たとえば、大きな都市で「1日最大1000円」といっても、それは最初の1日目、1回こっきりの割引料金であり、2日目以降は通常料金の「1日3000~4000円」ずつ取られる仕組みになっているところが少なくない。

   たとえば、こんな事例だ。

   【事例1】「1日最大料金」の適用が24時間1回限りだった。

   コインパーキングの看板に「1日最大250円」と大きく表示されていたので、6日間駐車した。250円×6=1500円と思ったら、8100円も請求された。連絡先に電話して返金を求めたが、「駐車より24時間を過ぎると通常料金が加算される」「『48時間以上の駐車はご遠慮ください』と看板に表示しているので返金はできない」と言われた。看板を確認したら確かにそう書かれていたが、文字が小さすぎる。駐車する前に気づきにくい=図表参照。(2018年4月、50代・和歌山県)

「24時間最大料金」の看板にこんな仕掛けが!(国民生活センターのホームページから)
「24時間最大料金」の看板にこんな仕掛けが!(国民生活センターのホームページから)

   【事例2】年末年始の特別料金で、10倍の高額に!

   通常は1日駐車しても1000円程度なので、12月31日の夕方に駐車し、1月1日の夜に出車したら、なんと料金が約1万円になった。管理会社に連絡すると、「料金精算機の下に正月料金の表示をしている」と言われたが、料金表示はのぼり旗で隠れて見えなかった。(2018年1月、40代女性・京都府)

割引きされない区画や時間帯がある

   【事例3】「1日最大料金」の割引適用に区画の条件があった。

   看板に「24時間最大○○円」と安く書いてあるので、10時間駐車して清算したら5900円の料金が請求された。驚いて看板をよく見ると「区画によっては割引がされない」と書いてあり、さらに駐車した場所を見ると、車止めにその旨が書いてあった。車止めは、駐車した後は車に隠れるので気づくことができない。分かりやすく表示するべきだ。(2018年3月、60代男性・神奈川県)

   【事例4】「1日最大料金」の割引適用に時間帯の条件があった。

   「夜10時から朝8時まで最大500円」と書かれた所に夜9時頃に駐車した。夜10時までは通常料金だが、夜10時から朝8時は500円で計算されると思っていたが、朝8時に清算したら1800円を請求された。連絡先に苦情をいうと、「夜10時以降に駐車すれば夜間料金500円が適用されるが、10時前に駐車した場合は翌朝まで通常料金となる」と説明された。つまり、10時前に駐車したから「最大500円」の割引はないということだ。「夜間料金」についての詳細な注意書きはなかった。(2018年7月、40歳代男性・東京都)

   【事例5】駐車券を紛失して高額な料金を請求された

   駐車券を紛失したので、出庫する際にコールセンターに問い合わせた。「紛失ボタンを押すように」と言われボタンを押すと、5000円と表示され仕方なく支払った。駐車券の紛失について説明表示がなく、紛失ボタンを押さないと料金が分からない仕組みだ。紛失した落ち度はあるが、5000円もの請求は納得がいかない。(2018年4月、50代女性・千葉県)

   【事例6】お金を入れたのにお釣りが出ない。

   利用料金200円を支払うために、精算機に500円硬貨を入れた。お釣りが出なかったため、精算機を確認すると「この機械はお釣りが出ません。返金もしません」と小さく表示があった。連絡しても対応されず納得できない。(2017年12月、40代男性・福岡県)

トラブルの場合は看板の写真と領収書をとっておく

   こうした事例について、国民生活センターではこうアドバイスしている。

   (1)「1日最大○○円」などの大きな表示だけでなく、その他の条件も事前に確認すること。料金には、最大料金の適用回数(1日だけかどうか)や場所、時間帯などに細かい条件がついていることが多い。また、平日か休日かでも料金が異なる。特に、年末年始やイベント開催時は高額の特別料金が発生する場合が多いから注意しよう。

   (2)入り口付近や精算機付近の詳細案内に必ず目を通し、利用料金や利用条件をよく読んで確認する。また、アプリやホームページに詳しい料金の説明があるコインパーキングもあるので、活用するとよい。

   (3)駐車券を紛失すると、高額な請求を受けることが珍しくない。駐車券は精算時まで大切に保管しよう。駐車券を紛失しても、事業者によっては返金対応を行っている場合がある。駐車券紛失時の取り扱いや手続きは、看板に表示している利用規約に定められているはずなので、事前に一読しよう。

   (4)その利用規約は、駐車場内の利用者が気づきにくい場所に表示されたりすることもあるので注意しよう。

   (5)トラブルになった場合は、最寄りの消費生活センターへ相談する。相談の際には看板等の表示について、写真で記録を残しておくとよい。領収証も保管しておこう。

(福田和郎)

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