2019年 1月 17日 (木)

【追跡】注目のソフトバンク株より、冬のボーナスで買える手ごろな「旭化成」株(石井治彦)

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   2018年も残すところあと20日を切った。冬のボーナスで懐が暖かいビジネスパーソンが少なくないこの時季。「もうちょっと増やそうか」と年末ジャンボ宝くじを買ったり、有馬記念の馬券を買ったり...... 株式投資を考えている人もいるかもしれない。

   そんななか、株式市場のもっぱらの関心は12月19日に新規上場を控えた「ソフトバンク」株だ。親会社のソフトバンクグループが最大2兆6000億円を売り出す、過去最大の上場案件とされる。国内で約9割が売り出され、その大半が個人投資家に販売される計画というから、注目されるのも無理はない。

  • 旭化成株、かなり底値に近いかも……(画像は、旭化成のホームページから)
    旭化成株、かなり底値に近いかも……(画像は、旭化成のホームページから)

旭化成株、1184円で買った!

   一般的に企業が株式を新規公開(IPO)する場合、実施時期が問題となる。なぜなら上場する企業側としては、上場益が大きいほうがいいわけで、なるべく高く売り出しできる時期を、まず考える。

   日本経済の現状を考えると、来年(2019年)1月に戦後最長の景気拡大が見込まれ、日経平均株価も2万円台で推移しているなど、良好な状況にある。また、12月は冬のボーナス時期にあたり、ソフトバンク株の主たる売却対象となるサラリーマンにとっては懐の暖かい時期でもある。

   とはいえ、このことは株式を購入する個人株主からすると、高値づかみをする危険性をもはらんでいるともいえる。

   「高値づかみ」の例には、日本郵政株がある。2015年11月4日に上場した日本郵政は、初値は1631円と売り出し価格(1株1400円)を上回ったが、翌16年2月には売り出し価格を下回った。現在(18年12月12日終値)も1312円と、さっぱりだ。もちろん、ソフトバンク株が必ずしもそうなるとは限らないが......。

   それもあって、また、これまでの経験からしても基本的に新規上場株には手を出さないようにしている。どうしても買いたい場合は、上場時は見送り、半年とか1年くらいの時間を置き、株価が落ち着いて下値が見えた段階で購入するようにしている。

   ソフトバンクの売り出し価格は1株1500円。旭化成株はそれより安く買えるし、わざわざ危険をはらんでいる銘柄に手を出すこともあるまい。

   そういうわけで、今回は新規上場のソフトバンク株ではなく、これまで検討してきた「旭化成」株を12月6日に1184円で100株購入した。旭化成は業績がいいにもかかわらず、日経平均株価の下げとあいまって、年初来安値(18年12月6日、1166円50銭)近辺にあった。

業績は好調 それなのに、かなり底値に近いとみた!

   旭化成については、2018年5月14日付の記事で「バッテリーの素材」(セパレータ)について書いた。さらに、11月3日付の日本経済新聞の旭化成に関する記事には、「電気自動車向けにリチウムイオンバッテリー用セパレーター(絶縁体)は『要望に応えられない状況が続いている』ほど需要が旺盛」と書かれていた。

   12月6日に1株1184円で100株購入したが、今後の下げを想定し、「1000円」「900円」での「ナンピン買い」を念頭に、買いをスタートした。現在はかなり底値に近い状況とみている。

   今後、日経平均株価が大幅に下落したとしても、現在の水準からさらに下げる余地はないはず。長期保有を前提にしているので、おもしろい局面に入ったと考えている。

   会社四季報の最新銘柄レポート(2018年12月5日号)によると、旭化成は「近年、M&Aにも力を入れ、米国の心肺蘇生機器メーカー、リチウムイオン電池用絶縁材メーカーを相次ぎ買収した」と記されている。

   旭化成のように、一企業で有望な分野を数多く有し、しかも業績の安定している企業は多くない。このような有望企業の株を安く買えれば、これ以上のことはない。これぞ、株式投資の妙味である。

   前回は買いのタイミングを逃したが、慌てて高値づかみをしなくてよかった。今後、安いところがあれば買い増し、300~400株保有を考えている。

2018年12月14日現在 100株保有 平均取得単価1202円90銭
年初来高値2018年10月 2日 1765円
年初来安値2018年12月11日 1122円
直近 終値2018年12月14日 1145円

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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