2019年 1月 16日 (水)

その73【中国編】はた迷惑な「広告」「こんなものいらない!?」(岩城元)

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   3年ぶりに大陸の中国で過ごした2019年の正月。観光地の桂林にある知人宅を年賀で訪れたが、新年早々、ちょっと不快な気分にさせられてしまった。

   出来てまだ古くはないアパートだが、階段に沿った白い壁が、写真のように、まことに汚く見苦しかったからだ。カネ貸し、引っ越し、不動産売買から部屋の内装、家具やトイレ、下水道の修理など、いろんな業者たちのチラシ広告が白壁に所構わず貼られている。

  • アパートの階段の白壁を汚している広告(中国・広西の桂林市で)
    アパートの階段の白壁を汚している広告(中国・広西の桂林市で)

どこか秘密めいた雰囲気が漂う貸金業者の広告

   なかでも、貸金業者の広告が目立ち、「急ぎのカネが必要になったら、私たちにお任せください」「その日のうちにお貸しします」とある。

   金利がいくらかは、不明である。日本の消費者金融業者は駅前の一等地に堂々と店舗を構えていたりするが、こちらではどこか秘密めいた雰囲気を漂わせている。

   黒いマジックペンのようなもので電話番号が記され、そばに「開鎖(鍵を開けます)」と書かれたものもある。外出から自宅に戻ってきて、鍵がないのに気付いてあわてる人たちを相手にしたものだろう(もちろん「開鎖」は実際は中国の簡体字で書かれている)。

   黒く書かれた電話番号と言えば、「辦証(証明書を作ります)」というのが字は達筆だし、電話番号も黒々として太く、たくましい感じだった(もちろん「辦証」も簡体字で)。筆で書いたようだ。写真の右下がそれである。

   ところで「証明書」とは「本物」ではなく、卒業証書などの「偽物」という。この地の常識らしいが、たとえ偽物であっても、業者の力量をこの字と電話番号で表したかったのだろうか。

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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