2019年 1月 21日 (月)

【投資の着眼点】これができれば、アナタは「勝ち組」? 自分だけ「ノー」と言えるか!

印刷

   株式投資において、「信念が必要だ」といわれることがある。その一つが、自分が決めた「投資のルールを徹底する」ことだ。

   しかし、相場ではこんなこともある。自分が「買いだ」と考えている株が、別の人が「天井が近いはずだから空売りしたよ」と言っている。ツイッターなどのSNSで、投資情報を収集している人は、自分と異なる意見を目にする機会がよくあるはず。そのとき、あなたはどう感じるだろう。不安になったりしないだろうか――。

  • 「イエス」「ノー」どっち?
    「イエス」「ノー」どっち?

世界同時株安で「日本株買い」、アナタはどう思う?

   去年の忘年会で、ある男性から聞いた話。世界的に相場が下落基調だった2018年10月下旬、米国の個別株を空売りしていた。売買ルールが「新規売り」を示したため、そうすることに決めたという。売買ルールにしたがって機械的に空売りをしたものの、心の中では迷いがあった。

   投資家の友人の多くが、日本株を買っていたのである。その時は、世界的に株価が連動して動いていた。米ニューヨーク株式市場で株価が下がれば、翌朝の東京市場も大きく株価が下落することは目に見えていた、と語った。

   知り合いの多くが、自分とは逆方向に相場を張っているのだ。男性は不安を感じていたこともあって、ツイッターに「ニューヨーク市場はとにかく下がってくれ」と記した。

   すると、友人の一人が「仕方ないですね、全面戦争しましょう」と、返事したという。返事をくれた友人は軽い気持ちで言ったのだろうが、これにはとても軽く流せるような気分ではなかったという。

   別の知り合いが、日本の株価指数の一つであるマザーズ先物を「全力買い」していると、報告していたためである。

   自分が空売りしている株が下がることを望むことが、友人の損失を願っているようにさえ思えた。しかし、彼には「投資に個人的な感情を持ち込むべきではない」という「信念」があったため、取引ルールにしたがって空売りを続けたという。

   その日、米ニューヨーク市場は大きく下落。翌朝の東京市場の日経平均株価は一時700円を超える値下がりとなった。男性の空売りはうまくいった一方で、友人からは損切りの報告が相次いだ。

自分が決めた「投資ルール」を徹底する

   「超実践 株式投資のプロ技」(彩図社刊)の著者の高野護氏は、投資でうまくいっていた人の多くが、時を経るとともにリスクをとることを恐れて、以前のような成績が上げられなくなる現象の原因を、「人間社会の理想像が、トレーダーとしての成功を阻害する」ことだと結論付けている。

   いったい、どういう意味なのだろうか。それは「リスクをとらなければ、勝てない」という、株式市場の本質にカギがあるようだ。

   そもそも長期的にみれば、投資で利益を上げることができる人は、全体の1割から2割にすぎないといわれている。特に下落相場ほど、投資で利益を上げる人の割合は低くなる。

   全体の1割しか長期的に勝てないということは、長い目でみれば、大衆とは異なる戦略を取らなければ、損をするということを意味している。

   だが、「人と違うことをする」ことは、勇気の必要なことだ。実社会では、あまり他人に同調しない人は自己中心的といった、よくないレッテルを貼られることがある。たとえば、周りが「イエス」と言っている中で、自分だけ「ノー」と言えるだろうか? あまり言いたくはないだろう。

   ところが、株式投資では自分だけが「ノー」と言わなければならない場面が必ずある。株式投資の世界では、いつも「みんなと同じ」ということは、最終的に敗者となることを意味するからだ。

   実社会では、人と違うことは「リスク」であることが多い。しかし、株式市場では積極的に、そのリスクをとらなければならないこともある。

   世の中には、勝者がいれば、必ず敗者が存在する。それは投資の世界でも同じなのだ。だから、「人と違う」ことを恐れることなく、信念をもって投資を行う必要がある。(ブラックスワン)

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!

注目情報

PR
J-CAST会社ウォッチ会員向けセミナー
しごとの学校
  • 「無期転換ルール」、新たな「働き方」は軌道に乗っていますか?

  • 追悼
    J-CASTニュースをフォローして
    最新情報をチェック
    電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中