【企業分析バトル】荒れ相場の今、株主優待に注目! 選んだのは学生に「人気」の外食(慶応大)
米ニューヨーク株式市場が「風邪」をひくと、とたんに世界へ伝染する。それは、日本も例外ではない。2018年末には、一時2万円を割り込んだ。
乱高下する株式市場を眺めて思案に暮れて、ふと思ったのが株主優待。少し長い目で考え、株主優待狙いもいいかな、と。そんなことで、今回は東証マザーズに上場するユナイテッド&コレクティブ(U&C)の購入を考えてみた。
米中間選挙後の荒れ相場を、どう乗り切るか?
【ユナイテッド&コレクティブ(3557)】
2018年12月28日現在 保有株式 な し
取得単価 ―
年初来高値 2018年 1月30日 2563円
年初来安値 2019年 1月 4日 1800円
2018年12月28日終値 2014 円
これまでの「トランプ相場」などを経て、歴史的な株高を演出してきた米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が、2018年10月の中間選挙を終えて、厳しい相場になるのではないかと思っていたが、それにしても...... という感じだ。
民主党が下院を奪還したことで、現在ねじれ議会の状態になっているが、今後の2年間はこう着状態が続くのではないかと考える。
年末には株価暴落などを経て、日経平均株価は一時2万円を割り込み、ドル円相場は一時1ドル105円台を割り込んだ。
2019年の日本は、7月の参議院選挙までは、日本株は多少のリバウンドを経てズルズル下落する展開を予想している。
また歴史的に見ても、米大統領選挙後の円安ドル高傾向を受けてか、中間選挙後は円高ドル安になる傾向が多い。だから今、強いて株を買うのであれば、「株主優待狙いの内需株」。その一択だ!
あるいは、東証マザーズで特に下がっている銘柄を中期的に買うのもアリ。そんなふうに思う。
そこで、今回選んだ銘柄が「ユナイテッド&コレクティブ」(U&C)だ。
大学生に人気「てけてけ」 ビールが飲める「the 3rd burger」
U&Cは、居酒屋の「てけてけ」とハンバーガー店の「the 3rd burger」を運営している会社だ。
「てけてけ」は、日本の「高度成長期」をコンセプトにした店内で、鶏肉を生のままから焼き上げる、こだわりの「塩つくね」やオリジナルの濃厚コラーゲンスープを使った「博多水炊き」などの鶏料理を中心とした居酒屋チェーンだ。
「てけてけ」でしか飲めない自家製サワーやオリジナル日本酒、焼酎なども充実していて、低価格のわりにおいしく、自分の周囲にいる大学生からも人気で繁盛しているようだ。
ハンバーガー店の「the 3rd burger」は、「毎日食べてもカラダが喜ぶ」、これまでにない第3のハンバーガーカフェ。バンズは、保存剤や防腐剤を加えることなく、パン種(たね)を毎日、店舗ごとで発酵させ、オーブンで焼き上げるという。また、パティは生のブロック肉を、これも毎日、各店舗でカットしてミンチにして成形している。しっかりとした肉の味がジューシー。「the 3rd burger」の店内は、ビールを注文できるのも特徴の一つだが、ハンバ-ガーとよく合う。
そこで肝心の株主優待だが、U&Cの株主優待は100株以上(1単元)の保有で1万円相当の食事券がもらえる。さらに保有株数を増やすと、3万円相当にグレードアップするのも、うれしいところ。よく飲み会に行く人にはオススメの優待サービスといえそうだ。
最近の株価暴落で、価格は1株あたり2000円を割り込み、株式優待の利回りは5%を超えて割安感が出ていて、中長期的な保有を前提に考えれば、これは「おいしい」かもしれないと思った。
とはいえ、東京株式市場は年末に向けて乱高下を繰り返して、すぐには収まりそうにない。「買い」のタイミングがもう一つ、つかみきれず、こんなときに無理しなくてもいいとも考え直し、購入を見送った。