2024年 4月 24日 (水)

広がる「エイジハラスメント」の解釈 若者のスキル不足をなじるシニアってなんなの?(篠原あかね)

お互いのスキルや経験に敬意を表する話し方がある

   「エイジ(年齢)ハラスメント」という言葉があります。

   もともとは、企業内での中高年者に対する年齢を理由にした差別や嫌がらせのことでした。

   現在は若手社員に対しても使われます。「若い=スキルが足りない」と決めつけた発言や、体力があるはずと重労働を強要するなど、エイジハラスメントの解釈の幅は広がっています。

   今後、65歳以上の継続雇用が一般的になれば、さらに幅広い世代かつ雇用形態の異なる人々が同じ職場で働きます。

「ご隠居組は余計なことは言わず、与えられた仕事だけやればいい」
「まったく若い奴らは効率が悪い。俺ならこうするのに」

と年齢に囚われることなく、お互いのスキルや経験に敬意を表した話し方をすることも職場のマナーです。

   前述の例ならば、元部下はあらかじめ「この件については●●メンバー間で情報共有しますが、困った時には相談させてもらえますか?」と言えば、疎外感は薄れるでしょう。シニアの方も「気を遣ってもらってありがとう。私で役立つことがあればいつでも協力します」と感謝の言葉を入れて返せばシニアこその余裕が感じられます。(篠原あかね)

篠原あかね(しのはら・あかね)
リクルートにて企業研修アシスタント、金融機関等での役員秘書を経てビジネスマナー講師として活動。2011年よりスマートコミュニケーションズ代表。ビジネスマナー、コミュニケーション、CS向上等の企業研修のほか、自身の宴会幹事経験をもとに「愛される宴会部長セミナー」も主催。著書に『宴会を制する幹事は仕事も制す。』『マンガ 黄金の接待』(監修)などがある。お客様や社内で愛されキャラになるコツを悩める社会人へ発信中。
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