2024年 4月 24日 (水)

バイク運転中にパシャ! 「インスタ映え」するかも スマホの可能性広げるSDLアプリ

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   バイクを運転している姿を写真に撮ってもらえるという「Instaride(インスタライド)」。クルマやバイクと、スマートフォンを連携させる「SDL(スマートデバイスリンク)」の機能を活用したアプリを広く一般から募った「SDLアプリコンテスト」の最終審査会が2019年3月8日、都内で開催され、そのグランプリに輝いた。

   「Instaride」は、バイクに乗っているときに、その様子を沿道などでほかの人に撮影してもらえるアプリ。「インスタ映え」するベストショットがSNS上に続々と公開されそうな、楽しくなる機能だ。

  • グランプリに選ばれた「Instaride」の応募者「Instaride」の2人と、特別賞の応募者ら
    グランプリに選ばれた「Instaride」の応募者「Instaride」の2人と、特別賞の応募者ら
  • グランプリに選ばれた「Instaride」の応募者「Instaride」の2人と、特別賞の応募者ら

スマホと車載機器を連携させるオープンソース

   SDLは、スマートフォンと車載機器を連携させるオープンソースの国際標準規格。スマホのOSにかかわらず、アプリがSDLに対応していれば、クルマやバイクを運転中でも安全にスマホを使えるようにしようと開発されたものだ。トヨタ自動車が2018年冬の新型車からSDLを搭載しているほか、主なメーカーも準備をしているという。

   このコンテストは、クルマやバイクと連携するという新しい使い方で、あったら便利と考えられるアプリの企画を募った。最終審査会では、一次審査を通過した10作品が対象となり、応募者が動画や写真などを使って5分間のプレゼンテーションを行い、機能の目新しさ、ニッチぶりを競った。

   審査には、東京大学大学院情報学環教授でヒューマンコンピュータインタラクション研究者の暦本純一さん、冬季パラリンピックで日本人初の金メダルを獲得したチェアスキーヤーで、日本パラリンピアンズ協会副会長の大日向邦子さん、拡張現実の開発ユニット「AR三兄弟」の「長男」川田十夢さんらが務めた。

ライダーが自分のライディング姿写真をゲット

   グランプリに選ばれた「Instaride」は、バイクに乗っているときに、その様子を沿道などでほかの人に撮影してもらえるアプリ。ライダー側の被写体モードのアプリから出発が発信されると、撮影者側には、地図にライダーの位置が表示されタイミングをはかってベストショットを狙える仕組み。

   撮影ポイントを過ぎ、ライダーがエンジンを止めると写真をメールで受信する。応募者はアプリと同名を名乗る男性2人組。賞金50万円と副賞の電動スクーターの目録やキーのレプリカを受け取った。「地方に多いツーリングコースの地元の方とライダーの間をとりもって、町おこし、村おこしにつながれば」などと、今後の展開に向けた豊富を語った。

   特別賞には、自動車の後部座席をモニターできる「こどもカメラ」、助手席に女性が乗っている仮想状態をつくれる「ツンデレの女の子はお嫌いですか?」、赤信号で待機中に青に変わったことを教えてくれる「青だよアプリ」などが選ばれた。

   コンテスト開催には「SDLコンソーシアム日本分科会」が協力。SDLコンソーシアムは、オープンソースプラットフォームの標準化を進めるため、米フォード・モーターとトヨタ自動車が16年11月に設立。日本分科会は17年10月に設立され、トヨタのほか日産自動車、マツダ、SUBARU、ダイハツ工業、三菱自動車工業、スズキ、ヤマハ発動機、川崎重工業、いすゞ自動車で構成される。

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