2024年 4月 25日 (木)

【企業分析バトル】事業モデルから見たレオパレス21 株価低迷で「買える」かも......(早稲田大)

株主還元に熱心

   その一方で、レオパレス21は民泊事業も手掛けている。「楽天LIFULL STAY」の運営代行により、大田区の保有アパートで民泊の運営を開始している。さらに2018年12月からは福岡県で3棟の物件を自社のみで経営している。訪日外国人の増加でニーズが上昇していることを受け、保有するアパートでの民泊事業を含め、空き家や築年数が古い物件への有効利用策として、対象物件の拡大を図っている。

   業績をみると、界壁施工の不備問題によって来期(2020年3月期)の業績が不調になるのは避けられない。ただ、2018年3月期までは売上高や現預金、有利子負債などの推移が順調であったことを考えると、業績回復には、いかに界壁施工の不備問題の解決のメドが早く立つかが重要になってくるだろう。

   さらに株主還元について調べると、レオパレス21の配当は1株当たり年間22円、配当性向37.9%、総還元性向は92.3%となっている。総還元性向の92.3%は市場全体をみても、とても高い数字で、株主還元に熱心な企業であることがわかる。

   レオパレス21を分析して、ビジネスモデルには問題のない事業を行っていることがわかった。ただし、今回はストップ安が続く状況も収まり、株価も200円台で上下しているものの、悪材料が出尽くしているかまだわからず、さらなる株価下落の可能性が払しょくできない。そのため、「買い」は見合わせた。

   2019年2月25日(月)の終値は、216円だった。

【株式取引ルール】
・月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
・投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
・1年間のトータルで損益を競います。
プロフィール
早稲田大学 KI
政治経済学部1年。好きな事業家は、松下幸之助。中学・高校ではテニス部に所属。カラダを動かすことが趣味。将来の夢はお金持ちになること!(笑)期せずして経済学部に進学することになり、経済を知るには何を勉強すればいいだろうと考え、株に興味を持つ。現在、先輩に教わったり本を読んだりして、日々勉強中。愛媛県出身。
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