2024年 4月 24日 (水)

【外国人に聞く!】日本人は甘い! 外国人が日本で働くことは「むちゃくちゃハードルが高い」

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「働きたい国・日本」へ 風向き変わる?

   日本独特の習慣や慣例も、高いハードルになる。日本語が達者なバットさんも、「未だにわからないことがありますね」と、苦笑いする。2歳からの日本暮らしだが、「ふだんは母とインドの家庭で過ごしているので、日本の習慣が身についていません。そこも、日本人が外国人の生活習慣がわからないのと同じなんですよ」と、わが身に置き換えて考えてほしいという。

「それでなくても日本は海に囲まれているので、外から人が侵入してくるリスクが小さい。それが目に見えない『壁』になっていることを、もっと自覚すべきだと思います。『海』と『言葉』。この二つだけでも、外国人にとってはかなり高いハードルですよ」
日本で働く「ハードル」は日本人が思ている以上に高い(写真は、バット ロマシュさん)
日本で働く「ハードル」は日本人が思ている以上に高い(写真は、バット ロマシュさん)

   ただ、最近は風向きが少し変わってきた。海外が日本を新たな労働市場として見るようになっているそうだ。

   世界中で移民の廃絶運動が起きたり、米国ではトランプ政権がビザの発給制限を強化したり、メキシコとの国境に壁をつくろうとしたり、英国の欧州連合(EU)離脱も移民問題がきっかけのようなものだ。

   バットさんによると、米国や英国で外国人に対する「締め付け」が激しくなってきたことで、インドから米国や英国に行く人たちが、ほかの選択肢を探しはじめているという。その一つの渡航先として日本が浮上してきた。「日本、そしてオーストラリア、カナダが米英に次ぐ有力候補だと思いますよ」とみている。

   カナダとオーストラリアは英語圏なので、英語ができるインド人にとっては「言葉の壁」がない分、日本よりも行きやすい。だからといって、昔から選択肢がなかったわけではなく、「日本から『日本はどうですか』って、選択肢を提示してくれればいいんです。そうすることで、(インド人が)迎え入れてもらえることがわかればいい。一定数、必ず日本に来たいっていう人がいるわけですから」と、話す。うっすらと、光明が見えてきた。

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