2020年 8月 10日 (月)

見えてきた! 2019年後半の相場変動 米中貿易戦争は「新たな長征」習近平の本気度を読む(志摩力男)

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米国につくか、中国につくか「二分される」世界

   米中貿易戦争は、そのうち全面戦争の様相を呈するだろう。使える武器は何でも使ってくる。米国マーケットは確かに大きいが、すでに中国は世界最大のマーケットだ。米国企業は、その中国マーケットを失うことになる。たとえば、アップルが中国国内で販売禁止になった場合、アップルの収益はマイナス29%になると、米ゴールドマンサックスは試算している。

   今、中国では「抗美援朝(米国に対抗し北朝鮮を支援する)戦争」と呼ばれた、朝鮮戦争を描いた映画がゴールデンタイムに再放映され、人気を博しているようだが、米国製品に対する不買運動も全国各地で始まっていると聞いている。

   最近の、米国のファーウェイに対する厳しい態度を見ていると、新しい冷戦が始まらざるをえないと感じさせる。

   世界は、中国側に着くか、米国側に着くかで二分されるだろう。境界線上の国々を、自らの陣営に引き寄せる戦いが始まる。韓国は遠くでうるさい、でも民主主義国である米国に付くか、それともすぐ隣の世界最大の市場を持つ国に付くか、選択を迫られることになる。

   米国に敵対する国は中国側に転ぶことになる。イラン、ベネズエラ、こういった国々は中国のほうに行くだろうが、それでいいのだろうか。米国は巨大な産油国2つに対する影響力を失うことになる。中国の核の傘に入ると、イランは安心して隣国のイラクに対する影響力を高めてくるだろう。

志摩力男(しま・りきお)
トレーダー
慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券など大手金融機関でプロップトレーダー、その後香港でマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現役トレーダーとして活躍中。
最近はトレーディング以外にも、メルマガやセミナー、講演会などで個人投資家をサポートする活動を開始。週刊東洋経済やマネーポストなど、ビジネス・マネー関連メディアにも寄稿する。
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