2019年 11月 16日 (土)

問題の根源は「人」としての姿勢や心構え ならばモチベーションUPはこうやれ!(大関暁夫)

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残業するとマイナス査定で業務が粗くなって......

   高止まりを続ける残業代の削減に頭を悩ませたC社長は、右腕の専務が提案した「個々人の業務効率化というお題目を掲げて、店舗ごとの獲得収益から残業コストをマイナスして業績を評価する」という評価指標を導入しました。

   結果はどうなったのかといえば、残業代削減にはつながったものの業務に粗さが目立つようになり、お客様からのクレームが目に見えて増えて大きな問題になってしまいました。「顧客サービス低下になるような施策では意味がない」と半期で元の評価方法に戻すことに。発案者の専務からは、「職場の体制面、社員のスキル面にそぐわない、時期尚早のやり方であった」との反省の弁が聞かれました。

   これらのやり方がなぜ失敗したのかを知るヒントが、知り合いの社員研修会社が全国数千人規模で実施した中堅・中小企業の社員を対象とするアンケート調査結果の中にありました。

   アンケート調査で私が着目した項目は、「あなたは、あなたの会社の社長や上司に何を求めますか」という記述項目の質問です。表現の違いはあったものの、集約すると以下のような回答が過半を占めていたことに驚きました。

・自分の変化を手助けしてほしい
・自分を育成し成長させてほしい
・自分の考えや思いを育ててほしい

   これらの回答をひと言で表現すると、何よりも「人」としてのぬくもりを感じる上司からの指示、指導を期待しているということになるでしょうか。一方、先の3人の社長がとった「お悩み対策」の問題点と思しき部分を考えてみると、社長方のお悩みの根源が「人」としての姿勢や心構えにあるにも関わらず、その対応策は社員が望む「人」としての指示、指導ではなく「事」として物理的解決法に求めてしまっていたのではないか、ということに気づかされるわけです。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。 連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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