2019年 12月 14日 (土)

クラウドファンディングを成功させるコツ 飲食店開業にも大きなメリット(気になるビジネス本)

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   IT時代の「資金調達」手段として存在感を増している「クラウドファンディング」。「クラウドファンディングで資金調達に成功するコレだけ! 技」(技術評論社)は、初心者向けの情報や知識から、目標達成のテクニックまでを解説した。

   資金を調達したい人ばかりではなく、クラウドファンディングを通して投資を考えている人にも、格好のガイドブックとなりそう。

「クラウドファンディングで資金調達に成功するコレだけ! 技」(クラウドファンディング研究会著、大竹秀明監修)技術評論社
  • クラウドファンディングサイト「Makuake」で出資を募った「glafit」。目標300万円に、1億2800万円が寄せられた。
    クラウドファンディングサイト「Makuake」で出資を募った「glafit」。目標300万円に、1億2800万円が寄せられた。

成功するためにはそれなりのやり方がある

   クラウドファンディングが最初に登場したのは2000年代初めごろ。その後、インターネットが高速化、大容量化するなど環境が整備されて、資金調達、投資の手段として認知が高まってきた。2014年の規制緩和で、普及に弾みがついたという。

   ハードルの高さが一気に低くなった資金調達。とはいえ、ネットで何かのフォームに必要事項を書き込めばOKというわけではない。それなりの準備、手続き、それに成功するためにはそれなりのやり方がある。

    クラウドファンディングは「クラウド」の名称からクラウドコンピューティングと混同されたり、同種のものとみられることがあるが、二つはまったく別のもの。ファンディングのクラウドは「crowd(群衆、大勢、民衆、大衆などの意)」で、それが、ファンディング(funding=資金調達)との組み合わせで「一般からの資金集め」を表す。

   コンピューティングのクラウドは「cloud(雲)」。クラウドコンピューティングは、雲を大きなネットワークに見立てて造られた言葉だ。

   クラウドコンピューティングがネットワークであるのに対し、クラウドファンディングはプラットフォーム。仲介する一方に、投資先、出資先を探している「クラウド」がおり、もう一方が、起業者らビジネス側だ。

   ファンディングは、その仕組みにより「購入型」「寄付型」「投資型」「株式投資型」「融資型」―の5種類に分けられる。後の3つの型は資産運用の色彩が強く、証券会社などがファンディングを仲介している。本書では主に、購入型と寄付型について解説している。

目標300万円のところ、1億2000万円の例も!

   購入型は、もっとも多く行われており、販売前の新製品や出資者限定のサービスなどを「リターン」として手に入れる仕組み。寄付型は、2011年の東日本大震災をきっかけに、寄付を募る有効な手段の一つとして注目が高まった。

   寄付型は一般にも理解しやすいが、購入型の事例をあげると、次のようなものがある。電動ハイブリッド自転車「glafit(グラフィット)」の浸透を目論んだカーショップが2017年5月、製品の格安提供などをリターンとして購入型のファンディングを募集した。サイトにはハイ・クオリティの動画をアップ、軽くて携帯性に優れていることをアピールした。これが功を奏して設定した目標の300万円を1日でクリア。93日間で1億2800万円余りが集まり、国内クラウドファンディング史上1位(当時)の調達額を達成した。

   一方、購入型のクラウドファンディングは、飲食店のオープンに大きなメリットがあるという。その一つは、新テーマの店をオープンする場合に、消費者にどれほど受け入れられるかが予測できるようになること。もう一つは、このところ社会問題化している「予約のドタキャン」や予約者が来店しない「ノーショー」のリスクがないことだ。

   ドタキャン、ノーショーは顧客をまだ持たない新店で多く被害が出ているとされる。クラウドファンディングで、リターンに「来店チケット」を設定して、それ以外の予約を受けないことでリスクを負わず「安定したキャッシュフロー」を維持できることになるという。

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「クラウドファンディングで資金調達に成功するコレだけ! 技」
クラウドファンディング研究会著、大竹秀明監修
技術評論社
税別1880円

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