2019年 8月 18日 (日)

「子連れ出勤」、同僚がやるなら「賛成する」が多数―調査結果を専門家に聞いた

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「在宅勤務の仕組みがもっと広がるとよい」

   ――フリーコメントのデメリットの発言、たとえば、人懐っこい子にまとわりつかれて怒る男性社員の例などを見ると、職場に保育スペースがなく、子どもが野放し状態で走り回るケースが多いようです。会社はどういう対応をしたらよいでしょうか。

川上さん「会社に保育スペースの設備があれば安心して子どもを預けられるでしょうが、会社にとっては負担になります。本来は自治体が十分な保育環境を確保すべきで、会社が準備すべきとまでは言えないと思います。しかし、優秀な人材を確保したいと考えるなら、保育設備を整えることは差別化につながり、採用でも有利になるはずです。会社側の採用戦略の中で検討することは有効だと考えます」

   ――政府は子連れ出勤を推奨していますが、フリーコメントの中には「子連れ出勤をしなくても済むような在宅勤務体制(テレワーク)を取り入れるべきだという意見もありました。

川上さん「在宅勤務の仕組みは、もっと広がるとよいと思います。もちろん、在宅でもお子さんが動き回ったりすれば仕事に集中できない可能性はありますが、少なくとも同僚に迷惑をかけるという心配はなくなります。また、満員電車に子連れで乗る必要もなくなるため、子連れ出勤にはないメリットがあると思います」

子連れ出勤のルールと保育スペースをしっかりつくろう

   ――それでも子連れ通勤をする場合、当事者や同僚、会社側はどういう点に注意すればよいでしょうか。

川上さん「お子さん連れでも気兼ねなく勤務できる職場というのは、やはり魅力的だと思います。しかし、賛否意見が分かれていることを理解し、きちんとした配慮がなされていないと様々な軋轢が生じます。配慮には大きく、感情面への配慮と環境面への配慮があります。当事者あるいは同僚として気をつけるべきは、感情面への配慮だと思います。

子育てが大変だからといって、同僚に対して受け入れることが当然であるかのように振る舞えば、反感を買ってしまいます。同僚の中には、子ども嫌いの人もいれば、お子さんに恵まれなかったり、お子さんを亡くされたりした人もいるかもしれません。

一方、会社は職場環境を整え、安心して子連れ出勤できるよう配慮すべきです。まず、子連れ出勤を積極的に奨励するのか、緊急時のみ認めるのか、あるいは一切認めないのか。会社のスタンスがはっきりしないと、子連れ出勤当事者も同僚も振る舞い方に迷いが生じます。そして、子連れ出勤を奨励するのであれば、ルールを設定したり、保育スペースを設置したりして、当事者も同僚も仕事に集中できる環境を整えることが肝要です」

(福田和郎)

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